パウエルFRB議長の発言などを受けて米ドル買い・円売りが優勢

【米国】

為替(2023年11月10日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  151.34  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0668  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   161.46  (円)
ポンド円         GBP/JPY   184.91  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2221  (米ドル)

11月9日のニューヨーク外国為替市場では、円が売られる展開となった。米長期金利が上昇したことを受けて、日米金利差の拡大を意識した円売り・米ドル買いが優勢となった。また、パウエルFRB(米連邦準備理事会)議長の発言を受けて、改めて日本と米国の金融政策の方向の違いが意識された。パウエルFRB議長はIMF(国際通貨基金)主催の討議で、適切であれば更なる金融引き締めを躊躇しないとの意向を示した。なお、この日発表された米国の新規失業保険申請件数(前回217千人、予想219千人、結果217千人)は市場予想を下回った。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が5.02%、10年債が4.62%となっている。

米ドル円は151.11円で取引を開始。朝方はやや軟調に始まり、一時は150.84円まで下落する場面があった。しかし、その後は徐々に水準を切り上げる展開となり、一時は151.39円まで上昇。引けにかけても底堅く推移し、151.34円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0691ドルで始まると、取引時間の前半に一時は1.0726ドルまで上昇した。しかし、その後は反落し、一転して1.066ドルまで下落。引けにかけても軟調に推移し、1.0669ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2221ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は161.54円で取引を開始。朝方に一時161.80円まで上昇したが、その後は軟調な展開となった。一時は161.37円まで下落し、引けにかけてはやや反発して161.47円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  33,891.94   -220.32 (-0.65%)
NASDAQ総合   USD  13,521.45   -128.95 (-0.94%)
S&P500           USD    4,347.35    -35.42 (-0.81%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続落となった。米長期金利が上昇したことを受けて、株式相場にとって重しとなる状況が意識された。個別では動画大手ウォルトディズニーや半導体大手エヌビディアなどの上昇が目立った一方、電気自動車大手テスラや製薬大手イーライリリーなどが下落した。

債券・商品先物
米国債10年                             4.6201%  (+0.126)
NY原油(WTI)    USD/バレル    75.74  (+0.19%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,969.8  (+0.69%)
 

【日本】 米ドル買いが優勢となるも、米ドル円は151円近辺で伸び悩む

為替(17時)
11月9日の東京外国為替市場では、米ドルが買われる展開となった。早朝から日米金利差の拡大を意識した米ドル買いが優勢となったが、米ドル円は1ドル151円付近で伸び悩んだ。夕方にかけては日本政府による為替介入への警戒も強まった。

米ドル円は150.89円で取引を開始。朝方から堅調な展開となり、一時は151.09円まで上昇した。しかし、引けにかけてはやや反落し、151.02円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0708ドルで始まると、朝方からほぼ一貫して軟調に推移し、一時は1.0694ドルまで下落する場面があった。引けにかけてはやや底打ち感が広がり、1.0702ドルで引けた。

ユーロ円は161.57円で取引を開始。取引時間の前半は方向感を欠く展開となったが、夕方にかけては一時161.47円まで下落した。引けにかけてはやや反発し、161.61円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.8371% (-0.007)

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