米小売売上高が市場予想を上振れ、米ドルが買われる展開に

【米国】

為替(2023年11月16日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY  151.38  (円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.0846  (米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   164.19  (円)
ポンド円          GBP/JPY   187.77  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2409  (米ドル)
 
11月15日のニューヨーク外国為替市場では、米ドル買い・円売りが優勢の展開となった。この日発表された10月の生産者物価指数(PPI)(食品・エネルギー除くコア)(前年比、前回2.7%、予想2.9%、結果2.4%)は、市場予想を下回った。しかし、同時に発表された米小売売上高や米ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想を上回り、米長期金利が上昇したことで米ドル買いが進行した。
 
債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.92%、10年債が4.52%となっている。
 
米ドル円は150.39円で取引を開始。一時は150.05円まで下落する場面も見られたが、その後は徐々に水準を切り上げる展開となり、一時は151.42円まで上昇した。引けにかけても底堅く推移し、151.38円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0864ドルで始まると、上値の重さが意識される展開となった。徐々に水準を切り下げると、一時は1.0832ドルまで下落。引けにかけてはやや反発し、1.0847ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2409ドル近辺での取引となっている。
 
ユーロ円は163.38円で取引を開始。この日はほぼ一貫して堅調に推移し、一時は164.21円まで上昇した。引けにかけても底堅く推移し、164.2円で取引を終えた。
 
株式
NYダウ平均     USD  34,991.21   +163.51 (+0.47%)
NASDAQ総合  USD  14,103.84   +9.46 (+0.07%)
S&P500           USD    4,502.88    +7.18 (+0.16%)
 
米株式市場のダウ工業株30種平均は続伸となった。米国でのインフレが鈍化傾向にあるとの見方が、株式相場を支えた。個別では電気自動車大手テスラや半導体大手インテルなどの上昇が目立った一方、製薬大手イーライリリーや電子商取引大手アマゾンなどが下落した。
 
債券・商品先物
米国債10年                  4.5264%  (+0.083)
NY原油(WTI)   USD/バレル    76.57  (-2.09%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,963.1  (-0.20%)
 
 

【日本】 重要イベント通過で主要通貨ペアは方向感の無く推移

 
為替(17時)
11月15日の東京外国為替市場では、主要通貨ペアは方向感の無い展開となった。重要な経済指標の発表を通過し、様子見ムードが優勢となった。米長期金利が上昇に転じた動きを支えに米ドル円は150.70円台まで切り返したが、午前の高値150.79円を前に伸び悩んだ。一方、10月の英国の米消費者物価指数(CPI)の伸びが予想以上に鈍化したことを受けて、ポンドは対米ドルで弱含んだ。
 
米ドル円は150.48円で取引を開始。その後は方向感を欠く展開となり、高値150.80円と安値150.33円の値幅で上下した。引けにかけても積極的な取引は見られず、150.49円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0875ドルで始まると、その後は上値の重さが意識される展開となった。一時は1.0885ドルまで上昇したものの、徐々に水準を切り下げ、1.0871ドルで引けた。
 
ユーロ円は163.62円で取引を開始。取引時間の前半は比較的堅調に推移し、一時は163.94円まで上昇した。しかし、引けにかけては反落し、163.59円で取引を終えた。
 
債券
10年長期金利  0.792% (-0.059)

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