新規失業保険申請件数の増加を受けて米ドルが売られる

【米国】

為替(2023年11月17日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  150.76  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0851  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   163.58  (円)
ポンド円         GBP/JPY   186.94  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2409  (米ドル)

11月16日のニューヨーク外国為替市場では、米ドルが売られる展開となった。この日発表された新規失業保険申請件数(前回217千件、予想219千件、結果231千件)は市場予想を上回り、労働市場の逼迫が緩和しているとの認識が広がった。これによりFRB(米連邦準備理事会)の利上げが終了するとの観測が強まり、米長期金利の低下を伴って米ドル売りが強まった。その後、連銀総裁が利下げについて慎重な姿勢を示したことで、米ドル売りの勢いはやや後退した。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.83%、10年債が4.43%となっている。

米ドル円は151.27円で取引を開始。この日は水準を切り下げる展開となり、一時は150.29円まで下落した。その後はやや反発する展開となり、150.77円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0843ドルで始まると、一時は1.0896ドルまで上昇した。しかし、その後は大幅に水準を切り下げ、一時は1.0842ドルまで下落。引けにかけてはやや反発し、1.0851ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2409ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は164.01円で取引を開始すると、徐々に水準を切り下げ、一時は163.26円まで下落した。取引時間の後半はやや持ち直し、163.59円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  34,945.47   -45.73 (-0.13%)
NASDAQ総合   USD  14,113.67   +9.82 (+0.07%)
S&P500           USD    4,508.24    +5.35 (+0.12%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は反落となった。決算発表で市場予想を下回る見通しを発表した銘柄が売られ、株価指数の重荷となった。個別では半導体大手インテルやソフトウェア大手マイクロソフトなどの上昇が目立った一方、電気自動車大手テスラや小売大手ウォルマートなどが下落した。

債券・商品先物
米国債10年                              4.4346%  (-0.092)
NY原油(WTI)    USD/バレル    73.13  (-4.49%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,984.3  (+1.07%)
 

【日本】 アジアの株式相場が軟調に推移するなか、主要通貨ペアは小動きに終始

為替(17時)
11月16日の東京外国為替市場では、主要通貨ペアは小動きに終始した。国内やアジアの主要指数が軟調な地合いだったことから円が買われ、米ドル円は一時151円12銭まで下落した。ただ、米長期金利が下げ渋ったことで、日米金利差の拡大を意識した円売りが優勢となった。

米ドル円は151.28円で取引を開始。朝方に一時151.12円まで下落したものの、その後はやや持ち直す展開となり、一時は151.43円まで下落した。引けにかけてはやや反落し、151.31円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0849ドルで始まると、一時は1.0856ドルまで上昇した。しかし、その後は下落する展開となり、一時は1.083ドルまで水準を切り下げた。取引時間の後半は底堅く推移し、1.0855ドルで引けた。

ユーロ円は164.13円で取引を開始。朝方から軟調に推移し、一時は163.84円まで下落。その後は徐々に持ち直す展開となり、一時は164.31円まで上昇。そのまま164.25円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.7855% (-0.007)

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