FOMCの結果やFRB議長の会見を受けて米ドル売りが進行

【米国】

為替(2023年11月2日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  150.92  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0568  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   159.49  (円)
ポンド円         GBP/JPY   183.38  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2152  (米ドル)

11月1日のニューヨーク外国為替市場では、米ドルが売られる展開となった。FRB(米連邦準備理事会)が11月1日まで開催したFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果を受け、市場では追加利上げ観測が後退した。米長期金利が大幅に低下し、日米金利差の縮小を意識した米ドル売り・円買いが優勢となった。また、この日発表されたISM製造業景気指数(前回49.0、予想49.0、結果46.7)は市場予想を下回り、一時は取引の材料とされた。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.95%、10年債が4.73%となっている。

米ドル円は151.18円で取引を開始。一時は151.38円まで上昇したものの、売り買いを伴いながら徐々に水準を切り下げ、一時は150.66円まで下落した。引けにかけてはやや反発し、150.92円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0539ドルで始まると、一時は1.0517ドルまで下落する場面があった。しかし、大きな変動を伴いながらも、取引時間の後半は上昇基調に転じ、一時は1.0576ドルまで上昇。勢いを保ったまま1.0568ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2152ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は159.34円で取引を開始。一時は159.62円まで上昇する場面があった。しかし、徐々に水準を切り下げると、一時は159.07円まで下落。引けにかけては反発する展開となり、159.49円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  33,274.58   +221.7 (+0.67%)
NASDAQ総合   USD  13,061.47   +210.23 (+1.64%)
S&P500           USD    4,237.86    +44.05 (+1.05%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続伸となった。FOMCの結果を受けて、金融引き締めが長期化することへの警戒がいったん後退し、株式に買いが入った。個別では半導体大手エヌビディアやソーシャルメディア大手メタプラットフォームズなどの上昇が目立った一方、医療保険大手ユナイテッド・ヘルスや石油大手シェブロンなどが下落した。

債券・商品先物
米国債10年                                4.732%  (-0.20)
NY原油(WTI)   USD/バレル    80.87  (-0.80%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,991.3  (-0.08%)
 

【日本】 重要イベントを控える中でユーロがやや売られる

為替(17時)
11月1日の東京外国為替市場では、重要イベント待ちのなかで、ややユーロが売られる展開となった。FOMCの結果公表やパウエルFRB議長による記者会見を控えて、全体としては様子見ムードが強かった。

米ドル円は151.41円で取引を開始。重要イベントを控えて方向感を欠く展開となり、高値151.48円と安値151.14円のレンジで推移した。そのまま膠着した状態が続き、151.22円で取引を終えた。

ユーロドルは1.058ドルで始まると、徐々に水準を切り下げる展開となった。段階的に下値を切り下げると、一時は1.0557ドルまで下落。引けにかけても軟調に推移し、1.0558ドルで引けた。

ユーロ円は160.2円で取引を開始。朝方に一時は160.26円まで上昇したが、その後は軟調に推移し、一時は159.67円まで下落した。引けにかけても弱含み、159.68円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.9542% (+0.010)

この記事をシェアする
もっと読む
クッキー(Cookie)について: お客様が本ウェブサイトにアクセスする際、セキュリティの確保やお客様に関する情報を取得することを目的に、クッキー(Cookie)を使用する場合があります。 本ウェブサイトにお客様が継続的に訪問する場合、クッキーについて同意することと見なします。またクッキーはいつでも削除することが可能です。
FAQ お問合せ サポートデスク
月曜日-金曜日
9:00-24:00