低調な米住宅・経済指標を受けて一時米ドル売りが優勢

【米国】

為替(2023年11月28日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  148.65  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0954  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   162.83  (円)
ポンド円      GBP/JPY   187.69  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2625  (米ドル)

11月27日のニューヨーク外国為替市場では、一時米ドルが売られる展開となった。米2年債の入札が低調な結果となったことで一時は米ドル買いが強まった。しかし、この日発表された米国の新築住宅販売件数(前回759千件、予想725千件、結果679千件)は市場予想を下回ったことに加え、11月のダラス連銀製造業活動指数も低調な結果だったことなどを受けて、米長期金利の低下に伴う米ドル売りが優勢となった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.87%、10年債が4.38%となっている。

米ドル円は148.83円で取引を開始。一時は149.08円まで上昇したものの、取引時間の後半は軟調な展開となり、一時は148.55円まで下落した。引けにかけても軟調に推移し、148.65円で取引を終えた。

ユーロドルは1.095ドルで始まると、一時は1.0925ドルまで下落した。しかし、その後は徐々に水準を切り上げる展開となり、一時は1.0957ドルまで上昇。1.0954ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2625ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は162.97円で取引を開始すると、水準を切り下げて一時162.54円まで下落した。その後は反発して水準をやや回復したが、取引時間の後半は上値の重さが意識される展開となり、162.84円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  35,333.47   -56.68 (-0.16%)
NASDAQ総合  USD  14,241.02   -9.84 (-0.07%)
S&P500       USD    4,550.43    -8.9 (-0.2%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は反落となった。短期的に主力株を中心として利益確定売りが優勢となった。個別では半導体大手エヌビディアや電子商取引大手アマゾンなどの上昇が目立った一方、製薬大手イーライリリーや半導体大手ブロードコムなどが下落した。

債券・商品先物
米国債10年                      4.3836%  (-0.086)
NY原油(WTI)   USD/バレル    74.97  (-0.75%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  2,014.8  (+0.58%)
 

【日本】 国内株安を受けて円買いが優勢、米ドル円は149円前後で推移


為替(17時)
11月27日の東京外国為替市場では、円が買われる展開となった。国内株式相場が軟調に推移したことから、リスク回避に伴う円買いが優勢となった。午後には米長期金利が低下したことを受けた米ドル売りも重なった。テクニカルの観点では、米ドル円は1ドル149円を挟んでの攻防となった。

米ドル円は149.52円で取引を開始。朝方は一時149.67円まで上昇する場面があったが、その後は大幅に水準を切り下げる展開となった。一時は148.78円まで下落するとその後はやや持ち直し、149.09円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0945ドルで始まると、朝方に一時は1.0927ドルまで下落した。しかし、その後は堅調に推移し、一時は1.0959ドルまで上昇した。取引時間の終盤にかけてはやや反落し、1.0943ドルで引けた。

ユーロ円は163.64円で取引を開始すると、直後に163.72円まで上昇する場面があった。しかし、その後は水準を切り下げる展開となり、一時は162.94円まで下落。引けにかけてはやや反発し、163.15円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.7705% (-0.003)

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