米雇用統計が予想を下回り、米ドルが売られる展開に

【米国】

為替(2023年11月6日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  149.35  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.073  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   160.28  (円)
ポンド円         GBP/JPY   184.94  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2379  (米ドル)

11月3日のニューヨーク外国為替市場では、米ドルが売られる展開となった。この日発表された非農業部門雇用者数(NFP)(前月比、前回336千人、予想190千人、結果150千人)は市場予想を下回り、FRB(米連邦準備理事会)による金融引き締めが長期化するとの懸念が後退した。市場では米ドルが売られ、ユーロや円を買う動きが優勢となった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.86%、10年債が4.51%となっている。

米ドル円は149.41円で取引を開始。一時は149.76円まで上昇する場面があった。しかし、米雇用統計の発表後には大幅に水準を切り下げ、一時は149.20円まで下落。その後は小幅に反発し、149.36円で取引を終えた。

ユーロドルは1.071ドルで始まると、米雇用統計の結果を受けて1.0747ドルまで上昇した。引けにかけてはやや反落し、1.0731ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2379ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は160.01円で取引を開始。徐々に水準を切り上げる展開となり、一時は160.4円まで上昇した。引けにかけても底堅く推移し、160.29円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  34,061.32   +222.23 (+0.66%)
NASDAQ総合   USD  13,478.28   +184.09 (+1.38%)
S&P500           USD    4,358.34    +40.56 (+0.94%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続伸となった。10月の米雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を下回り、FRBの金融引き締めが長引くことへの警戒が後退した。個別では半導体大手のエヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイセズなどの上昇が目立った一方、製薬大手イーライリリーや電子機器大手アップルなどが下落した。

債券・商品先物
米国債10年                             4.5167%  (-0.144)
NY原油(WTI)    USD/バレル    80.51  (-2.55%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,999.2  (+0.29%)
 

【日本】 国内祝日と米雇用統計待ちで様子見ムード

為替(17時)
11月3日の東京外国為替市場では、東京市場が祝日で休場ということもあり、米ドル円は150円前半から半ばでもみ合う展開となった。徐々に下落する流れも150.24円近辺では反発に転じた。ただし、この日はニューヨーク取引時間に米雇用統計の発表を控えるなか、夕方以降も欧州勢の動き出しは総じて鈍かった。

米ドル円は150.48円で取引を開始。朝方から軟調な展開となり、一時は150.24円まで下落する場面があった。しかし、その後は反発する動きを見せ、150.4円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0616ドルで始まると、徐々に水準を切り上げる展開となり、一時は1.0634ドルまで上昇した。しかし、重要イベントを控えて積極的にユーロを買い進む動きは見られず、そのまま1.0627ドルで引けた。

ユーロ円は159.77円で取引を開始。朝方に一時は159.6円まで下落する場面があった。しかし、その後は徐々に水準を切り上げ、一時は159.86円まで上昇。そのまま159.84円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.9109% (+0.000)

【注目の市場イベント】
11月6日 ユーロ圏サービス業PMI(購買担当者景気指数)(確報値)
11月9日 新規失業保険申請件数
11月11日 ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)
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