【今週のハイライト】米・イランの戦闘終結期待が高まったことで、原油価格は86ドル台まで低下した

為替(2026年5月29日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY   159.24(円)
ユーロ米ドル     EUR/USD  1.1649(米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   185.52(円)
ポンド円          GBP/JPY   214.09(円)
ポンド米ドル     GBP/USD  1.3443(米ドル)

米ドル円
25日(月)は、週末のトランプ大統領がSNS上での発信を受けて、米国とイランの戦闘終結に向けた期待が高まった。中東をめぐる地政学リスクが後退するとの見方から、「有事のドル買い」を巻き戻す動きが優勢となり、158.75円まで下値を拡大した。ただ、売りが一巡すると買戻しが優勢となり159.04円まで下げ渋った。米国市場が休場だったこともあり市場参加者が少なく大きな方向感は出にくかった。22時前には158.88円まで下押したものの、その後は158.95円まで買い戻された。もっとも、その後は158.90円前後での揉みあいが続いた。

26日(火)は、 時間外の原油先物相場の上昇を背景にドル買いが進むと、東京仲値にかけては159.00円まで上値を伸ばした。その後は伸び悩む場面もあったが、売り戻しは158.91円までとなった。イラン革命防衛隊が米国への報復呼応劇を示唆すると、中東の地政学リスクを意識したドル買いが優勢となり、159.20円まで上値を伸ばした。 「米軍がイランのミサイル発射基地を攻撃し、イラン革命防衛隊は無人機1機を撃墜した。」との報道から、両国の戦闘終結に向けた楽観が後退し原油価格は上昇した。これに伴いドル買いが優勢となり、24時台には159.38円まで上値を伸ばした。5月米消費者信頼感指数が市場予想を上回ったことも相場の支援材料となった。 

27日(水)は、東京オープン後に159.17円まで下押したものの底堅く推移した。その後は東京仲値にかけて159.31円まで買い戻されたが、すぐに159.20円まで売り戻された。ただ、オープン直後の安値が目先のサポートとして意識されたことや植田日銀総裁の発言に利上げを期待させるような発言が無かったことから、買いが優勢となり159.37円まで上昇した。イラン国営放送IRIBが米国とイランの和平合意について報道すると、原油先物価格が急落し全般でドル売りが先行し159.24円まで下押した。ただ、米ホワイトハウスがイランが報じた覚書について否定すると原油先物価格は上昇し、ドルの買戻しが優勢となり午前2時台には159.58円まで日通し高値を更新した。 

28日(木)は、早朝に159.45円まで下押したものの、その後はじり高に推移した。イラン革命防衛隊が米軍の攻撃に対する報復として米空軍基地を標的にしたことを明らかにすると、時間外のWTI原油価格は上昇し、ドル円も159.65円まで上昇した。ただ、政府・日銀による為替介入への警戒感が重しとなり、16時過ぎには159.44円まで売り戻され早朝安値をわずかに更新した。米ニュースサイトのアクシオスが「米・イランが60日間の停戦合意延長に合意した」と報じると、WTI原油先物価格が87.11ドル前後まで急落した。原油価格の低下に伴い、全般でドル売りが優勢となると午前1時台には159.11ドルまで下値を拡大し3営業日ぶりに反落した。

ユーロドル
25日(月)は、米国とイランの戦闘終結が近づいているとの見方から全般で「有事のドル買い」を巻き戻す動きが優勢となった。東京仲値にかけては、1.1649ドルまで上値を伸ばした。ただ、買い一巡後には伸び悩み16時台には1.1629ドルまで売り戻された。その後は様子見ムードもあり、下げ渋った。米イランの戦闘終結への期待感からドル売りが先行し22時前には1.1652ドルまで上値を伸ばした。ただ、米国市場が休場である事もあり、積極的に買い進める展開とはならず1.1636ドルまで売り戻された。

26日(火)は、 全般でドル買いが進んだ流れに沿ってじり安に推移し15時過ぎには1.1627ドルまで下押した。イラン革命防衛隊によるドローン攻撃の発表後には1.1624ドルまで下値を拡大したものの、米国・イランの和平協議に対する期待が交錯する中で1.1640ドルまで買い戻された。 米国とイランの和平協議進展への懸念が高まった事で全般でドル買いが優勢となり24時台には1.1616ドルまで下値を拡大した。もっとも中東情勢の先行きを見極めたいと慎重な姿勢も多く、積極的に売り進める展開とはならなかった。 

27日(水)は、前日のNY時間終盤の流れを引き継いで下値を切り上げ、じり高に推移した。16時前には1.1649ドルまで上値を伸ばしたものの、25日高値の1.1649ドルが目先のレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。イラン国営放送の報道から米・イランの和平交渉進展期待が高まったことで、原油価格の下落とともにドル売りが進行し、1.1661ドルまで上昇し日通し高値を記録した。ただ、米ホワイトハウスがこの報道を否定したことで一転して売り戻しが優勢となり24時過ぎには1.1622ドルまで売り戻された。 

28日(木)は、米軍による攻撃やイラン革命防衛隊による報復を警戒した有事のドル買いが優勢となり、1.1586ドルまで下値を拡大した。ただ、原油価格の上昇も一服したことで一段の売りにはつながらず、16時過ぎには1.1617ドルまで買い戻された。米アクシオスの報道をきっかけに、米イラン和平協議の進展期待が高まると全般でドル売りが進行した。午前1時台には1.1661ドル台まで上値を伸ばした。またECBはこの日、政策金利を据え置きを決定した4月定例理事会の議事要旨を公表した。複数の参加者が「利上げを提案されていれば反対しなかった」と語ったことが分かった。

ユーロ円
25日(月)は、ユーロドルの上昇につれて9時前には185.07円まで上値を伸ばした。ただ、買い一巡後にはドル円が下落していることもあり184.84円まで売り戻された。もっともユーロドルで方向感なく揉みあっていることや、ドル円が下げ渋っていることもあり買戻しが進んだ。

26日(火)は、 ドル円の上昇とユーロドルの下げに挟まれる形で方向感が出にくかったが、ユーロドルの下げにつれて184.88円まで下押した。tだ、イラン革命防衛隊による発表後には、ドル円の急騰につれて185.28円まで上値を伸ばした。 

27日(水)は、ドル円やユーロドルの上昇につれて185.42円まで上昇したが、一時的ですぐに売り戻された。ただ、ドル円で買いが優勢となるとユーロ円もつられる形で上昇し、16時過ぎには185.62円まで上値を伸ばした。

28日(木)は、ユーロドルの下落や日経平均株価が下落したことを受けて、売りが優勢となった。13時台には184.89円まで下値を拡大したが、ユーロドルが下げ渋ったことや日経平均株価も下げ渋ったことで買い戻され、16時過ぎには185.28円まで買い戻された。

5月25日 9時00分 ~5月29日 6時00分までのレンジ幅
米ドル円  USD/JPY 158.75~159.65(円)
ユーロドル EUR/USD   1.1586~1.1661(ドル)
ユーロ円   EUR/JPY 184.84~185.78(円)
ポンドドル GBP/USD   1.3367~1.3509(ドル)
ポンド円   GBP/JPY 213.33~214.68(円)

株式
25日(月)は、メモリアルデーで休場。

26日(火)は、 米国とイランの和平協議の行方が注視される中で、主力株の一部に売りが出て相場を押し下げた。ただ、人工知能への成長期待から半導体関連株などに買いが入り相場を下支えした。ナスダックでは、マイクロ・テクノロジーが19%超急騰した。 

27日(水)は、NYダウ平均が史上最高値を更新した。米イラン和平協議をめぐる報道に神経質に上下したものの、その後は景気敏感株やディフェンシブ株の一角が買われ、相場を下支えした。ナスダックやS&P500でも史上最高値を更新した。 

28日(木)は、売り先行で始まりNYダウ平均は一時320ドル超下落した。ただ、米アクシオスの「米国とイランは60日間の停戦延長などを盛り込んだ覚書を巡り、合意に達した」との報道をきっかけに一転して買いが優勢となった。ナスダックやS&P500は6日続伸し最高値を更新した。

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