米長期金利の上昇を背景に米ドルが買われる

【米国】

為替(2023年11月7日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY  150.07  (円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.0717  (米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   160.83  (円)
ポンド円          GBP/JPY   185.19  (円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.2343  (米ドル)
 
11月6日のニューヨーク外国為替市場では、米ドルが買われる展開となった。市場では2023年10月の米雇用統計が市場予想を下回ったことを受けて、FRB(米連邦準備理事会)による追加利上げ観測が後退している。しかし、この日は米長期金利の上昇を手掛かりに、米ドルが対ユーロや対円でともに上昇した。市場では日米金利差の拡大を意識した円売りも優勢となった。
 
債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.91%、10年債が4.64%となっている。
 
米ドル円は149.78円で取引を開始。ほぼ一貫して水準を切り上げる展開となり、一時は150.08円まで上昇した。引けにかけても底堅く推移し、150.08円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0744ドルで始まると、段階的に水準を切り上げる展開となった。引けにかけても軟調に推移し、1.0717ドルまで下落して引けた。ポンドは、対米ドルで1.2343ドル近辺での取引となっている。
 
ユーロ円は160.92円で取引を開始。この日は上値の重いさが意識され、高値160.97円を付けては徐々に水準を切り下げる展開となった。引けにかけても軟調に推移し、160.84円で取引を終えた。
 
株式
NYダウ平均     USD  34,095.86   +34.54 (+0.10%)
NASDAQ総合  USD  13,518.78   +40.5 (+0.30%)
S&P500           USD    4,365.98    +7.63 (+0.18%)
 
米株式市場のダウ工業株30種平均は続伸となった。FRBが金融引き締めを長期化させるとの懸念が後退し、株式相場を支えた。個別では製薬大手イーライリリーや半導体大手エヌビディアなどの上昇が目立った一方、ソフトウェア大手パロアルトネットワークスや半導体大手テキサスインスツルメンツなどが下落した。
 
債券・商品先物
米国債10年                  4.6472%  (+0.131)
NY原油(WTI)   USD/バレル    80.92  (+0.50%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,984.7  (-0.72%)
 
 

【日本】 米ドル円は重要イベント通過で様子見の一方、ユーロが買われる

 
為替(17時)
11月6日の東京外国為替市場では、ユーロが買われる展開となった。アジアの株式相場が全面高となり、欧州株価指数先物も総じて上昇していることから、ユーロ円は上値を切り上げる展開となった。米ドル円に関しては、米雇用統計などの重要イベントを通過したとあって、様子見ムードが強かった。
 
米ドル円は149.38円で取引を開始。朝方はやや買われる場面もあり、一時は149.74円まで上昇した。しかし、米ドルを一段と買い進む材料は乏しく、引けにかけてはやや反落したことにより、149.49円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0727ドルで始まると、その後は徐々に水準を切り上げる展開となった。一時は1.0756ドルまで上昇し、引けにかけても底堅く推移して1.0750ドルで引けた。
 
ユーロ円は160.39円で取引を開始。ユーロ米ドルと同様に朝方から堅調な値動きとなり、一時は160.75円まで上昇した。引けにかけても強含む展開となり、160.71円で取引を終えた。
 
債券
10年長期金利  0.869% (-0.042)

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