米長期金利が下げ幅を拡大するなか、ユーロが相対的に買われる

【米国】

為替(2023年11月8日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  150.43  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0700  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   160.95  (円)
ポンド円      GBP/JPY   184.97  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2298  (米ドル)

11月7日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロが相対的に買われる展開となった。この日発表されたドイツの鉱工業生産(前年比、前回-2.0%、予想-2.6%、結果-3.7%)は市場予想を下回った。こうした弱い経済指標を手掛かりにドイツの長期金利が低下し、欧米金利差を意識したユーロ売りが先行した。しかし、その後は米長期金利が下げ幅を拡大したことで、ユーロは相対的に買われる展開となった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.92%、10年債が4.56%となっている。

米ドル円は150.55円で取引を開始。朝方は一時150.69円まで上昇する場面があった。しかし、その後は一転して下落基調となり、一時は150.32円まで水準を切り下げた。引けにかけては小幅に反発し、150.43円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0679ドルで始まると、一時は1.0664ドルまで下落した。しかし、その後は徐々に持ち直し、一時は1.0705ドルまで上昇。そのまま1.0700ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2298ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は160.77円で取引を開始。その後は段階的に水準を切り上げる展開となり、一時は160.96円まで上昇した。そのまま高値水準となる160.96円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  34,152.6   +56.73 (+0.17%)
NASDAQ総合  USD  13,639.86   +121.08 (+0.90%)
S&P500        USD    4,378.38    +12.4 (+0.28%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続伸となった。FRB(米連邦準備理事会)による利上げが終結するとの観測から米長期金利が低下し、ハイテク関連銘柄を見直す動きが続いている。個別ではソフトウェア大手アドビや電子商取引大手アマゾンなどの上昇が目立った一方、石油大手のシェブロンやエクソンモービルなどが下落した。

債券・商品先物
米国債10年                      4.5655%  (-0.082)
NY原油(WTI)   USD/バレル    77.13  (-4.68%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,975.6  (-0.45%)
 

【日本】 米長期金利の上昇を受けて米ドルが買われる展開に


為替(17時)
11月7日の東京外国為替市場では、米ドルが買われる展開となった。米長期金利が4.65%台まで上昇したことなどが支えとなり、米ドル円は150.49円近辺までじりじりと上昇した。国内株式相場が大幅に下落するなかでも、円を買い戻す動きは限定的だった。

米ドル円は149.98円で取引を開始。朝方から堅調な展開となり、徐々に水準を切り上げると、一時は150.5円まで上昇した。一時は小幅に売られる場面もあったが、引けにかけては底堅く推移し、150.33円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0719ドルで始まると、取引時間の前半に一時は1.072ドルまで上昇した。しかし、その後は軟調な地合いに転じ、徐々に水準を切り下げると、一時は1.0692ドルまで下落した。引けにかけても軟調に推移し、1.0704ドルで引けた。

ユーロ円は160.81円で取引を開始。朝方から堅調に推移し、一時は161.03円まで上昇する場面があった。しかし、その後は上値の重さが意識される展開となり、一時は160.69円まで下落した。引けにかけてはやや反発し、160.91円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.8719% (+0.003)

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