米CPI発表を控えて主要通貨ペアは膠着、円の売り圧力は継続

【米国】

為替(2023年12月12日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  146.21  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0764  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   157.39  (円)
ポンド円         GBP/JPY   183.52  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2553  (米ドル)

12月11日のニューヨーク外国為替市場では、主要通貨ペアは膠着した展開となった。翌日に米消費者物価指数(CPI)の発表を控えて、一方向には動きにくい状況が意識された。なお、ニューヨーク連銀が実施した調査で向こう1年間のインフレ期待が低下したことを受けて、一時は米ドルが弱含む場面も見られた。円は東京市場に続いてやや売られやすい状況となった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.70%、10年債が4.23%となっている。

米ドル円は146.14円で取引を開始すると、一時は146.59円まで上昇する場面があった。しかし買いは続かず、取引時間の後半はやや軟調に推移すると、一時は146.06円まで下落した。146.21円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0768ドルで始まると、一時は1.0770ドルまで上昇した。しかし、その後は一転して水準を切り下げ、一時は1.0742ドルまで下落。引けにかけてはやや反発し、1.0765ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2553ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は157.38円で取引を開始。取引時間の前半に一時は157.69円まで上昇する場面があった。しかし、その後は方向感を欠く展開となり、157.39円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  36,404.93   +157.05 (+0.43%)
NASDAQ総合   USD  14,432.49   +28.52 (+0.20%)
S&P500           USD    4,622.44    +18.06 (+0.39%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続伸となった。先週の米雇用統計の結果を受けて、景気悪化の懸念がやや後退している。個別では半導体大手のインテルやアドバンスト・マイクロ・デバイセズなどの上昇が目立った一方、半導体大手エヌビディアや製薬大手イーライリリーなどが下落した。

債券・商品先物
米国債10年                          4.2342%  (+0.006)
NY原油(WTI)    USD/バレル    71.41  (+0.25%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,997.3  (-0.85%)
 

【日本】 マイナス金利解除を巡る報道を受けて円が売られる


為替(17時)
12月11日の東京外国為替市場では、円が売られる展開となった。一部の通信社が日銀関係筋の話しとして、「今月会合ではマイナス金利の解除を急ぐ必要がほとんどないとの認識」と報じ、それを受けて一気に円売りが強まった。

米ドル円は144.95円で取引を開始。一時は144.81円まで下落したが、その後は徐々に水準を切り上げる展開となった。取引時間の後半に一時146.45円まで上昇すると、そのまま146.38円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0761ドルで始まると、方向感を欠く展開となった。高値1.0774ドルと安値1.0753ドルの範囲で売り買いが続き、1.0756ドルで引けた。

ユーロ円は155.98円で取引を開始すると、徐々に水準を切り上げる展開となった。取引時間の終盤に一時157.50円まで上昇すると、そのまま157.45円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.7742% (+0.005)

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