ECB総裁のタカ派発言を受けてユーロが買われる

【米国】

為替(2023年12月15日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  141.80  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0992  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   155.87  (円)
ポンド円      GBP/JPY   181.08  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2759  (米ドル)

12月14日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロが買われる展開となった。ECB(欧州中央銀行)は定例理事会で、市場の予想通りに政策金利を4.50%で据え置くことを決定した。声明においては、金利水準が十分に長期間維持される必要があることが指摘された。また、ラガルドECB総裁は理事会後の会見で、利下げについて全く議論しなかったと発言した。なお、この日発表された米国の小売売上高(前月比、前回-0.1%、予想0.0%、結果0.3%)は市場予想を上回った。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.39%、10年債が3.91%となっている。

米ドル円は141.43円で取引を開始。取引時間の前半に一時142.29円まで上昇した後、やや水準を切り下げた。しかし、その後は底堅い値動きとなり、取引時間の後半にかけてやや上昇した。141.80円で取引を終えた。

ユーロドルは1.093ドルで始まると、大幅に水準を切り上げる展開となり、一時は1.1009ドルまで上昇した。ただし、上昇一巡後は節目の1.100ドルを境に押し戻され、1.0993ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2759ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は154.58円で取引を開始。取引時間の前半から堅調に推移し、一時は156.06円まで上昇。引けにかけても底堅く推移し、155.88円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  37,248.35   +158.11 (+0.43%)
NASDAQ総合  USD  14,761.56   +27.6 (+0.19%)
S&P500        USD    4,719.55    +12.46 (+0.26%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続伸となった。12月13日のFOMC(米連邦公開市場委員会)を受けて2024年の米利下げ観測が強まったことに加え、11月の米小売売上高の結果が強かったことも好感された。個別では電気自動車大手テスラや銀行大手バンクオブアメリカなどの上昇が目立った一方、ソフトウェア大手マイクロソフトや製薬大手イーライリリーなどが下落した。

債券・商品先物
米国債10年                      3.9198%  (-0.103)
NY原油(WTI)   USD/バレル    71.65  (+2.54%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  2,051.3  (+0.40%)
 

【日本】 米国取引時間からの円買いの流れを引き継ぐ


為替(17時)
12月14日の東京外国為替市場では、円が買われる展開となった。ニューヨーク取引時間からの米ドル売り・円買いの流れが継続した。ただ、米長期金利は低げ幅を拡大する場面があったものの、前日から急ピッチで値を下げてきた反動もあり、ポジション調整の買い戻しも見られた。

米ドル円は142.89円で取引を開始。朝方から軟調に推移すると、昼過ぎには一時140.96円まで下落。その後はやや水準を持ち直したものの、前日よりも安い142.02円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0877ドルで始まると、徐々に水準を切り上げる展開となった。午後には一時1.0915ドルまで上昇し、1.0881ドルで引けた。

ユーロ円は155.39円で取引を開始。朝方に一時は155.55円まで上昇したものの、その後は軟調に推移し、一時は153.87円まで下落。154.53円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.6711% (-0.0140)

この記事をシェアする
もっと読む
クッキー(Cookie)について: お客様が本ウェブサイトにアクセスする際、セキュリティの確保やお客様に関する情報を取得することを目的に、クッキー(Cookie)を使用する場合があります。 本ウェブサイトにお客様が継続的に訪問する場合、クッキーについて同意することと見なします。またクッキーはいつでも削除することが可能です。
FAQ お問合せ サポートデスク
月曜日-金曜日
9:00-24:00