低調な米経済指標の結果を受けて米ドルが売られる展開に

【米国】

為替(2023年12月22日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  142.13  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.1010  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   156.46  (円)
ポンド円         GBP/JPY   180.32  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2692  (米ドル)

12月21日のニューヨーク外国為替市場では、米ドルが売られる展開となった。発表された米国の7-9月の国内総生産(GDP)確定値が前期比4.9%増となり、予想の5.2%増を下回ったことで米ドル売りが進んだ。また、FRB(米連邦準備理事会)が注視している個人消費支出(PCE)指数が予想を下回ったこともドル売りを誘った。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.33%、10年債が3.88%となっている。

米ドル円は142.79円で取引を開始。朝方に一時は143.01円まで上昇する場面があった。しかし、その後は上値の重さが意識される展開となり、一時は142.05円まで下落。142.14円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0981ドルで始まると、取引時間の前半は方向感を欠く展開となった。一時は1.0973ドルまで下落したものの、その後は徐々に水準を切り上げる展開となり、1.1011ドルまで上昇して引けた。ポンドは、対米ドルで1.2692ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は156.76円で取引を開始。この日は上値の重さが意識される展開となり、徐々に水準を切り下げた。取引時間の後半には一時156.13円まで下落する場面があった。引けにかけてはやや反発し、156.47円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  37,404.35   +322.34 (+0.87%)
NASDAQ総合   USD  14,963.87   +185.93 (+1.26%)
S&P500           USD    4,746.75    +48.39 (+1.03%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は反発となった。FRBが2024年に利下げへと転じ、米景気を支えるとの期待が根強い。個別では半導体大手マイクロン・テクノロジーや電気自動車大手テスラなどの上昇が目立った一方、電子機器大手アップルなどが下落した。

債券・商品先物
米国債10年                           3.8853%  (+0.021)
NY原油(WTI)    USD/バレル    73.97  (+0.53%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  2,057.5  (+0.58%)
 

【日本】 国内株安に伴うリスク回避で円が買われる展開


為替(17時)
12月21日の東京外国為替市場では、円が買われる展開となった。FRB(米連邦準備理事会)による早期利下げの観測を背景として米ドルが売られた。また、国内株式相場が大幅安となったことでリスク回避に伴う円買いが加速した。

米ドル円は143.46円で取引を開始。朝方は一時143.57円まで上昇する場面があったが、その後は軟調な展開となった。正午前には下げ基調が加速し、一時は142.81円まで下落した。引けにかけてはやや反発し、143.31円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0944ドルで始まると、この日は方向感を欠く展開となった。高値1.0956ドルと安値1.0939ドルの値幅で上下を繰り返し、そのまま1.0940ドルで引けた。

ユーロ円は156.97円で取引を開始。朝方に一時は157.12円まで上昇する場面があった。しかし、その後は水準を切り下げる展開となり、一時は156.37円まで下落。156.76円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.5873% (+0.027)

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