米長期金利の上昇を受けて米ドルが買われる展開に

【米国】

為替(2023年12月29日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  141.37  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.1065  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   156.44  (円)
ポンド円         GBP/JPY   179.95  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2723  (米ドル)

12月28日のニューヨーク外国為替市場では、米ドルが買われる展開となった。米国のインフレ鈍化が鮮明になるなか、FRB(米連邦準備理事会)が来年に利下げへと転じるとの見方が、一時は米ドル売りを促した。しかし、米7年債入札後に米長期金利が上昇したことを受けて、米ドル買いが優勢となった。年末年始を控えて取引参加者が少なく、やや値動きの荒い状況となった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.27%、10年債が3.84%となっている。

米ドル円は140.82円で取引を開始。取引時間の前半は軟調に推移し、一時は140.26円まで下落した。しかし、その後は反発する展開となり、一時は141.59円まで上昇。141.37円で取引を終えた。

ユーロドルは1.112ドルで始まると、この日は軟調に推移した。取引時間の後半には一時1.1055ドルまで下落した。取引時間の終盤にかけてはやや底堅く推移し、1.1066ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2723ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は156.6円で取引を開始。一時は155.84円まで下落する場面があった。しかし、その後は反発して底堅く推移すると、そのまま156.45円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  37,710.1   +53.58 (+0.14%)
NASDAQ総合   USD  15,095.14   -4.04 (-0.03%)
S&P500           USD    4,783.35    +1.77 (+0.04%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続伸となった。FRBの利下げ期待を背景とした買いが相場を支えた。個別では半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズやソフトウェア大手マイクロソフトなどの上昇が目立った一方、電気自動車大手テスラや石油大手エクソンモービルなどが下落した。

債券・商品先物
米国債10年                          3.8415%  (+.054)
NY原油(WTI)    USD/バレル    72.04  (-2.41%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  2,075.7  (-0.65%)
 

【日本】 国内株安などを受けて円が買われる展開


為替(17時)
12月28日の東京外国為替市場では、円が買われる展開となった。国内株式相場が軟調に推移したことから、リスク回避に伴う円買いが優勢となった。米ドル円は1ドル141円を割り込むと、ストップロスの売りを巻き込んで140.72円まで下落した。

米ドル円は141.83円で取引を開始。この日は朝方から軟調な展開となり、取引時間の後半に140.71円まで下落。そのままこの日の安値近辺となる140.82円で取引を終えた。

ユーロドルは1.1105ドルで始まると、売り買いが交錯する展開となった。取引時間の後半はやや買いが優勢となり、一時は1.1126ドルまで上昇した。1.1117ドルで引けた。

ユーロ円は157.40円で取引を開始。朝方からほぼ一貫して軟調に推移し、一時は156.50円まで下落した。引けにかけても軟調に推移し、156.56円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.588% (-0.006)

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