複数の米経済統計の結果を受けて米ドル買いがやや優勢

【米国】

為替(2023年12月6日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  147.21  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0792  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   158.90  (円)
ポンド円      GBP/JPY   185.38  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2591  (米ドル)

12月5日のニューヨーク外国為替市場では、米ドルが買われる展開となった。10月のJOLT求人件数が低水準となったことを受けて、FRB(米連邦準備理事会)による利上げ終了観測の強まりから米ドルが売られる場面があった。しかし、この日発表されたISM非製造業景気指数(前回51.8、予想52.4、結果52.7)は市場予想を上回り、米国景気の底堅さが意識されたことも米ドル買いの要因となった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.57%、10年債が4.18%となっている。

米ドル円は147.02円で取引を開始。経済統計の結果を受けて一時は146.56円まで下落したものの、その後は持ち直す展開となった。取引時間の後半には一時147.39円まで上昇したが、引けにかけてはやや反落し、147.22円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0819ドルで始まると、一時は1.0839ドルまで上昇する場面があった。しかし、その後は水準を切り下げ、一時は1.0778ドルまで下落。引けにかけてはやや反発し、1.0793ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2591ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は159.06円で取引を開始。朝方に一時は159.29円まで上昇したが、その後は上値の重さが意識される展開となった。午後には一時158.74円まで下落し、158.90円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  36,124.56   -79.88 (-0.22%)
NASDAQ総合  USD  14,229.91   +44.42 (+0.31%)
S&P500        USD    4,567.18    -2.59 (-0.06%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続落となった。主要株価指数が年初来高値圏にあることから、短期的に利益確定売りが優勢となっている。個別では電子機器大手アップルや半導体大手エヌビディアなどの上昇が目立った一方、消費財大手プロクター・アンド・ギャンブルや決済大手ペイパルなどが下落した。

債券・商品先物
米国債10年                  4.1897%  (-0.067)
NY原油(WTI)   USD/バレル    72.42  (-0.84%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  2,037.4  (-0.23%)
 

【日本】 ECB要人発言を受けて夕方にユーロが下落


為替(17時)
12月5日の東京外国為替市場では、夕方にかけてユーロが売られる展開となった。ECB(欧州中央銀行)専務理事が「追加利上げの可能性は小さい」との見解を示し、ECBが来年の早い段階で利下げに踏み切ると見方が強まった。一方、国内や上海などアジアの株式相場が軟調に推移したことから、リスク回避に伴う円買いもやや優勢だった。

米ドル円は147.22円で取引を開始。朝方に一時は147.38円まで上昇したものの、その後は上値の重さが意識される展開となった。夕方にかけては一時146.75円まで下落し、そのまま146.84円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0837ドルで始まると、取引時間の前半は底堅く推移し、一時は1.0848ドルまで上昇する場面があった。しかし、取引時間の後半は水準を切り下げる展開となり、1.0807ドルまで下落して引けた。

ユーロ円は159.42円で取引を開始。午前中に一時は159.72円まで上昇したものの、その後は上値の重さが意識される展開となった。夕方にかけては大幅に水準を切り下げ、一時158.59円まで下落。引けにかけては小幅ながら反発し、158.69円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.6676% (-0.018)

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