日米金融政策の違いから円が売られやすい展開に

【米国】

為替(2023年6月19日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  141.80  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0942  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   155.18  (円)
ポンド円      GBP/JPY   181.91  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2820  (米ドル)

6月16日のニューヨーク外国為替市場では、引き続き円売りが優勢となった。この日は東京時間に日銀が金融緩和政策の継続を決定し、追加的な利上げの見通しを示したFRB(米連邦準備理事会)との金融政策の違いが意識された。なお、この日発表されたミシガン大学消費者信頼感指数(速報、前回59.2、予想60.0、結果63.9)は市場予想を上回り、米国での消費の底堅さが示された。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.71%、10年債が3.76%となっている。

米ドル円は140.97円で取引を開始すると、徐々に水準を切り上げる展開となった。一時は141.92円まで上昇すると、その後も底堅く推移し、141.81円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0961ドルで始まると、やや軟調に推移した。一時は1.0971ドルまで上昇したものの、その後は上値の重い展開となり、1.0943ドルまで下落して引けた。ポンドは、対米ドルで1.2820ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は154.52円で取引を開始。その後は水準を切り上げる展開となり、一時は155.27円まで上昇した。引けにかけても堅調に推移し、155.19円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  34,299.12   -108.93 (-0.32%)
NASDAQ総合  USD  13,689.57   -93.25 (-0.68%)
S&P500        USD    4,409.59    -16.25 (-0.37%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は反落となった。FRBによる金融引き締めの継続が、株式相場にとっては重石になるとの見方が広がった。個別では動画配信大手ネットフリックスや半導体大手アドバンストマイクロデバイセズなどが下落した一方、電気自動車大手テスラや半導体大手インテルなどの上昇が目立った。

債券・商品先物
米国債10年                      3.7671%  (+0.046)
NY原油(WTI)   USD/バレル    71.93  (+1.58%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,971.2  (+0.02%)
 

【日本】 日銀の金融緩和継続で米ドル円は141円台に上昇


為替(17時)
6月16日の東京外国為替市場では、円が売られる展開となった。日銀が金融緩和政策の継続を決定すると円安が進行。米ドル円は141円台半ばまで強含んだ。ただし、141円台後半では短期的な利益確定売りも出たため押し戻された。

米ドル円は140.28円で取引を開始。朝方は軟調に推移し、一時は139.85円まで下落した。しかし、午後になると一転して強含む展開となり、一時は141.40円まで上昇。引けにかけてはやや反落し、141.14円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0945ドルで始まると、その後はほぼ横ばいで推移する展開となった。この日は高値1.0962ドルと安値1.0934ドルのレンジで推移し、大きな動きのないまま1.0943ドルで引けた。

ユーロ円は153.53円で取引を開始。取引時間の前半には一時153.10円まで下落する場面があった。しかし、その後は段階的に水準を切り上げる展開となり、一時は154.70円まで上昇。154.45円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.3991% (-0.030)
 

【注目の市場イベント】
6月20日:米住宅着工件数 
6月23日:全国消費者物価指数(CPI)(前年比)
6月23日:ユーロ圏製造業PMI(購買担当者指数)(速報)ユーロ圏非製造業PMI(購買担当者指数)(速報)
この記事をシェアする
もっと読む
クッキー(Cookie)について: お客様が本ウェブサイトにアクセスする際、セキュリティの確保やお客様に関する情報を取得することを目的に、クッキー(Cookie)を使用する場合があります。 本ウェブサイトにお客様が継続的に訪問する場合、クッキーについて同意することと見なします。またクッキーはいつでも削除することが可能です。
FAQ お問合せ サポートデスク
月曜日-金曜日
9:00-24:00