市場はFRB議長証言を注視、ユーロが金融引き締め長期化で買われる

【米国】

為替(2023年6月22日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  141.90  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0986  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   155.90  (円)
ポンド円      GBP/JPY   181.10  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2766  (米ドル)

6月21日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロ買いが優勢の展開となった。ECB(欧州中央銀行)の金融引き締めの長期化が意識され、対米ドルや対円でのユーロの上昇が目立った。また、この日はパウエルFRB(米連邦準備理事会)議長が下院の議会で証言し、物価上昇率の目標である2%までの道のりは長いと言及。これを受けて、一時は日米金利差の拡大を意識した米ドル買いが進む場面も見られた。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.70%、10年債が3.72%となっている。

米ドル円は141.82円で取引を開始。朝方は一時142.36円まで上昇する場面があった。しかし、その後は軟調に推移し、一時は141.69円まで下落した。引けにかけてはやや回復し、141.90円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0925ドルで始まると、その後はほぼ一貫して水準を切り上げる展開となり、一時は1.0991ドルまで上昇。その後も堅調に推移し、1.0987ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2766ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は154.93円で取引を開始。朝方から堅調な値動きとなり、一時は155.92円まで上昇した。引けにかけても底堅く推移し、155.91円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  33,951.52   -102.35 (-0.30%)
NASDAQ総合  USD  13,502.20   -165.09 (-1.21%)
S&P500        USD    4,365.69    -23.02 (-0.52%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続落となった。パウエルFRB議長による議会証言を受けて、利上げの継続が株式相場にとって重しとなることが意識された。個別では電気自動車大手テスラや半導体大手インテルなどが売られた一方、医療保険大手ユナイテッドヘルスや農業機械大手ディアなどは上昇した。

債券・商品先物
米国債10年                      3.7227%  (+0.002)
NY原油(WTI)   USD/バレル    72.45  (+2.24%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,943.8  (-0.24%)
 

【日本】 国内株式相場の反発でリスクテイクに伴う円安が進行


為替(17時)
6月21日の東京外国為替市場では、円が売られる展開となった。国内株式相場が上昇に転じたことでリスクテイクに伴う円売りが進行した。また、米長期金利が上昇したことも米ドル買い・円売りの要因となったほか、安達日銀委員が金融緩和の修正は時期尚早との見解を示したことも円売りの継続をサポートした。

米ドル円は141.39円で取引を開始。徐々に下値を切り上げる展開となり、一時は142.10円まで上昇した。引けにかけても勢いは衰えず、142.09円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0919ドルで始まると、その後は売り買いが交錯する展開となった。高値1.0924ドルと安値1.0906ドルの範囲で推移し、1.0913ドルで引けた。

ユーロ円は154.38円で取引を開始。その後は順調に値を切り上げる展開となり、一時は155.16円まで上昇した。引けにかけても強含み、155.07円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.3687% (-0.020)

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