日米金融政策の違いから米ドル円は143円台に突入

【米国】

為替(2023年6月23日  6時00分)
米ドル円           USD/JPY  143.11  (円)
ユーロ米ドル    EUR/USD  1.0955  (米ドル)
ユーロ円           EUR/JPY   156.78  (円)
ポンド円           GBP/JPY   182.30  (円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.2742  (米ドル)
 
6月22日のニューヨーク外国為替市場では、円の下落が進行した。パウエルFRB(米連邦準備理事会)議長による議会証言を受けて、金融引き締めが長期化するとの見方から米金利が上昇。日米金利差の拡大を意識した米ドル買い・円売りが優勢となった。一方、日銀の植田総裁は金融緩和を続ける姿勢を続けており、日米の金融政策の違いが際立っている。
 
債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.79%、10年債が3.79%となっている。
 
米ドル円は142.13円で取引を開始。朝方から堅調な展開となり、一時は143.23円まで上昇した。引けにかけてはやや上値が重くなり、143.11円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0989ドルで始まると、取引時間の前半はやや軟調に推移した。一時は1.0949ドルまで下落したが、その後は徐々に持ち直し、1.0956ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2742ドル近辺での取引となっている。
 
ユーロ円は米ドル円と同様に水準を切り上げる展開となった。156.19円で取引を開始すると、一時は156.93円まで上昇。引けにかけては小幅に反落し、156.79円で取引を終えた。
 
株式
NYダウ平均     USD  33,946.71   -4.80 (-0.01%)
NASDAQ総合  USD  13,630.61   128.41 (+0.95%)
S&P500            USD    4,381.89    16.20 (+0.37%)
 
米株式市場のダウ工業株30種平均は小動きとなった。FRBによる金融引き締めの継続が、株式相場には重石になるとの見方が優勢となっている。個別では電子商取引大手アマゾンや検索大手アルファベットなどの上昇が目立った一方、JPモルガンチェースやバンクオブアメリカなどの大手銀行株は下落した。
 
債券・商品先物
米国債10年                  3.7946%  (+0.072)
NY原油(WTI)   USD/バレル    69.51  (-4.05%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,923.7  (-1.03%)
 
 

【日本】 国内株式相場を見ながらの展開、米ドル円は小幅に上昇

 
為替(17時)
6月22日の東京外国為替市場では、やや円売りが優勢となった。国内株式相場の動向を見ながら円は小幅に変動。取引時間の後半は日経平均株価が軟調に推移したことで円買いが進行した。ただし、夕方にかけて米長期金利が持ち直すと、米ドル円はやや水準を切り上げた。
 
米ドル円は141.85円で取引を開始。一時は141.61円まで下落したものの、その後は緩やかに下値を切り上げる展開となった。一時は141.95円まで上昇し、141.79円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0985ドルで始まると、その後は膠着した展開となった。高値1.100ドルと安値1.0980ドルの範囲での上下となり、1.0995ドルで引けた。
 
ユーロ円は155.81円で取引を開始。取引時間の前半は小動きとなったものの、夕方になるとやや値を切り上げ、一時は155.98円まで上昇した。そのまま155.89円で取引を終えた。
 
債券
10年長期金利  0.3738% (+0.005)

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