米経済指標が軒並み上振れ、利上げ観測強まり円は売られる

【米国】

為替(2023年6月28日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  144.07  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0960  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   157.91  (円)
ポンド円      GBP/JPY   183.61  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2746  (米ドル)

6月27日のニューヨーク外国為替市場では、円売りが優勢となった。複数の米経済指標が市場予想を上回ったことを受けて米金利が上昇し、米ドル買い・円売りの要因となった。この日発表された米耐久財受注(前月比)(速報、前回1.1%、予想-1.0%、結果1.7%)や米新築住宅販売件数(前回683千件、予想674千件、結果763千件)が軒並み市場予想を上回った。これらを受けてFRB(米連邦準備理事会)が7月に利上げを行うとの見方が強まった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.88%、10年債が3.76%となっている。

米ドル円は143.55円で取引を開始。取引時間の前半には一時143.30円まで下落したものの、米経済指標の発表後は円売りが進行し、一時は144.17円まで上昇した。そのまま底堅く推移し、144.07円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0945ドルで始まると、一時1.0977ドルまで上昇する場面があった。その後は小動きに終始し、1.0961ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2746ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は157.11円で取引を開始。その後はほぼ一貫して堅調に推移した。徐々に水準を切り上げると、引けにかけても底堅く推移し、157.92円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  33,926.74   +212.02 (+0.63%)
NASDAQ総合  USD  13,555.67   +219.88 (+1.65%)
S&P500        USD    4,378.41    +49.59 (+1.15%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は反発となった。米経済指標が軒並み市場予想を上回り、米景気の減速に対する不安が後退した。個別では電気自動車大手テスラや半導体製造装置のアプライド・マテリアルズなどが上昇した一方、製薬大手のアッヴィやファイザーなどの下落が目立った。

債券・商品先物
米国債10年                      3.7649%  (+0.043)
NY原油(WTI)   USD/バレル    67.93  (-2.25%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,923.9  (-0.46%)
 

【日本】 ラガルドECB総裁の発言を受けユーロ買いが進行


為替(17時)
6月27日の東京外国為替市場では、ユーロ買いが優勢となった。この日、ラガルドECB(欧州中央銀行)総裁がユーロ圏のインフレ率について高すぎるとの見解を示し、市場では利上げの継続に対する警戒感が強まった。これを受けてユーロが対米ドル、対円でともに買われる展開となった。また、国内株式相場の軟化を受けて一時円が買われたものの、中国株式相場が上昇したことなどが好感され、午後には円売りへと転じた。

米ドル円は143.48円で取引を開始。朝方はやや軟調に推移し、一時143.29円まで下落する場面があった。しかし、午後になるとやや水準を持ち直し、一時は143.66円まで上昇。そのまま底堅く推移し、143.52円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0906ドルで始まると、段階的に水準を切り上げる展開となった。一時は1.0942ドルまで上昇すると、引けにかけても強含み、1.0940ドルで引けた。

ユーロ円は156.48円で取引を開始。その後はほぼ一貫して堅調に推移した。夕方にかけては一段高の展開となり、157.02円まで上昇して取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.3688% (+0.021)

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