米長期金利の低下を受けて米ドル売り・円買いが優勢に

【米国】

為替(2023年7月11日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  141.32  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.1001  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   155.48  (円)
ポンド円         GBP/JPY   181.64  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2855  (米ドル)

7月10日のニューヨーク外国為替市場では、円が買われる展開となった。一時は4%台に達していた米10年債利回りが足元で低下したことで、円買い・ドル売りが先行。また、この日発表されたニューヨーク連銀の消費者調査で、1年後のインフレ期待が前回の4.1%から低下したことも米ドル円を押し下げる要因となった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.84%、10年債が3.99%となっている。

米ドル円は142.13円で取引を開始。朝方に一時142.52円まで上昇したものの、その後はほぼ一貫して軟調に推移。一時は141.28円まで下落、そのまま141.33円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0954ドルで始まると、その後も堅調に推移し、一時は1.1002ドルまで上昇して引けた。ポンドは、対米ドルで1.2855ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は155.70円で取引を開始すると、取引時間前半に一時は156.02円まで上昇した。しかし、その後は大きく水準を切り下げ、一時は155.33円まで下落。引けにかけてはやや持ち直し、155.48円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均       USD  33,944.4   +209.52 (+0.62%)
NASDAQ総合    USD  13,685.48   +24.76 (+0.18%)
S&P500            USD    4,409.53    +10.57 (+0.24%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は反発となった。ここ3営業日で約700ドル近く下落していたこともあり、自律反発的な買いが相場を押し上げた。個別では検索大手アルファベットや電子商取引大手アマゾンなどが下落した一方、半導体大手のマイクロンテクノロジーやインテルなどの上昇が目立った。

債券・商品先物
米国債10年                              3.9978%  (-0.068)
NY原油(WTI)      USD/バレル    73.21  (-0.88%)
NY金(COMEX)    USD/オンス  1,930.9  (-0.08%)
 

【日本】 前週末の反動から米ドル円は買い戻しが優勢

為替(17時)
7月10日の東京外国為替市場では、米ドル・円は伸び悩んだ。米ドルは前週末の雇用統計後の大幅な下落の反動により買戻しが先行し、朝方に下落した後は上昇基調に転じた。米金利が持ち直したことで米ドル買いが強まったが、材料難もあって節目付近では売りに押される展開となった。

米ドル円は142.16円で取引を開始。朝方から堅調に推移し、一時は143.01円まで上昇した。しかし、午後になると失速し142.30円まで下落して取引を終えた。

ユーロドルは1.0966ドルで始まると、その後は軟調に推移。一時は1.0945ドルまで下落する場面があった。しかし、午後になるとやや水準を回復し、1.0954ドルまで上昇して引けた。

ユーロ円は155.89円で取引を開始。その後は売り買いが交錯する展開となった。一時は156.67円まで上昇したものの、午後になると反落し、一転して155.76円まで下落した。そのまま155.88円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.4677% (+0.036)

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