円が買われる展開、米ドル円は節目の1ドル140円手前で反落

【米国】

為替(2023年7月20日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  139.75  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.1201  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   156.53  (円)
ポンド円      GBP/JPY   180.59  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2930  (米ドル)

7月19日のニューヨーク外国為替市場では、やや円が買われる展開となった。米ドル円は節目の1ドル140円に近づくと、短期的な利益確定売りにより上値が重くなり、徐々に水準を切り下げる展開となった。なお、この日発表された米住宅着工件数(前回1,631千件、予想1,475千件、結果1,434千件)は市場予想を下回り、市場では住宅市場の過熱によるインフレへの警戒感は和らいだ。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.77%、10年債が3.75%となっている。

米ドル円は139.80円で取引を開始。朝方に一時139.99円まで上昇したものの、その後は徐々に水準を切り下げる展開となった。引けにかけても軟調に推移し、139.75円で取引を終えた。

ユーロドルは1.1213ドルで始まると、取引時間前半に一時1.1174ドルまで下落した。その後は徐々に水準を切り上げる展開となり、1.1202ドルまで回復して引けた。ポンドは、対米ドルで1.2930ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は米ドル円と似た値動きとなった。156.76円で取引を開始すると、徐々に水準を切り下げる展開となった。一時は156.15円まで下落した。引けにかけてはやや反発し、156.53円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  35,061.21   +109.27 (+0.31%)
NASDAQ総合  USD  14,358.02   +4.38 (+0.03%)
S&P500        USD    4,565.72    +10.74 (+0.24%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続伸となった。米大手銀行のゴールドマンサックスやJPモルガンチェースなどが決算発表の内容を受けて買われ、相場を押し上げた。個別では電子商取引大手アマゾンや電子機器大手アップルなどが上昇した一方、ソフトウェア大手のマイクロソフトやオラクルなどの下落が目立った。

債券・商品先物
米国債10年                      3.7522%  (-0.036)
NY原油(WTI)   USD/バレル    75.39  (-0.42%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,980.4  (-0.10%)
 

【日本】 日銀総裁は緩和修正に否定的な見解、米ドルが買われる


為替(17時)
7月19日の東京外国為替市場では、米ドルが買われる展開となった。日銀総裁の緩和修正に否定的な見解で円売りに振れ、139円台に浮上した。また、6月英消費者物価指数(CPI)が予想を下回ると、対ポンドを中心に米ドル買いが強まった。ただし米10年債利回りが低下したこともあり、その後は米ドル買いも一服した。

米ドル円は138.83円で取引を開始。徐々に水準を切り上げる展開となり、一時は139.68円まで上昇した。引けにかけても底堅く推移し、139.50円で取引を終えた。

ユーロドルは1.1229ドルで始まると、売り買いが交錯する展開となった。高値1.1237ドルと安値1.1196ドルの範囲で推移し、そのまま1.1228ドルで引けた。

ユーロ円は155.89円で取引を開始。朝方に一時155.84円まで下落する場面があったが、その後は米ドル円と似た値動きとなった。徐々に水準を切り上げ、一時は156.66円まで上昇。156.63円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.4622% (-0.0200)

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