米失業保険申請件数が予想外に減少、米ドルが買われる展開に

【米国】

為替(2023年7月21日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  140.07  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.1129  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   155.90  (円)
ポンド円      GBP/JPY   180.24  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2870  (米ドル)

7月20日のニューヨーク外国為替市場では、米ドルが買われる展開となった。この日発表された米新規失業保険申請件数(前回237千件、予想239千件、結果228千件)は市場予想を下回り、FRB(米連邦準備理事会)による利上げが長期化するとの見方が強まった。一方、同日発表されたフィラデルフィア連銀景況指数(前回-13.7、予想-11.0、結果-13.5)は市場予想を下回った。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.86%、10年債が3.85%となっている。

米ドル円は139.53円で取引を開始。朝方から堅調な展開となり、一時は140.50円まで上昇した。しかし、午後になると反落し、140.08円まで下落して取引を終えた。

ユーロドルは1.1207ドルで始まると、朝方から徐々に水準を切り下げる展開となった。一時は1.1118ドルまで下落し、引けにかけてはやや反発して1.1130ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2870ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は156.38円で取引を開始。朝方からほぼ一貫して軟調な展開となった。155.90円まで下落して取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  35,225.18   +163.97 (+0.47%)
NASDAQ総合  USD  14,063.31   -294.71 (-2.05%)
S&P500        USD    4,534.87    -30.85 (-0.68%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続伸となった。台湾半導体大手TSMCの低調な決算を嫌気してハイテク関連銘柄が売られたが、ディフェンシブ関連銘柄の上昇が株価指数を押し上げた。個別では電気自動車大手テスラや半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズなどが下落した一方、ヘルスケア大手ジョンソンエンドジョンソンや小売大手ウォルマートなどの上昇が目立った。

債券・商品先物
米国債10年                  3.8513%  (+0.099)
NY原油(WTI)   USD/バレル    75.65  (+0.34%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,970.9  (-0.47%)

【日本】 軟調な国内株式相場を受けリスク回避の円買いがやや優勢

為替(17時)

7月20日の東京外国為替市場では、売り買いが交錯する展開となった。国内株式相場が朝方から軟調に推移し、リスク回避に伴う円買いが優勢となった。また、米ドル円は節目の1ドル140円で押し返されたことも、投資家にとっては心理的な重石となった。ただし、米長期金利の上昇に伴って米ドルを買う動きも見られ、米ドル円は水準を回復した。

米ドル円は139.61円で取引を開始。一時は139.12円まで下落したものの、その後は徐々に水準を切り下げる展開となり、139.63円まで回復して取引を終えた。

ユーロドルは1.1201ドルで始まると、一時は1.1229ドルまで上昇した。しかし、午後になると徐々に水準を切り下げる展開となり、一時は1.1198ドルまで下落。そのまま1.1206ドルで引けた。

ユーロ円は156.38円で取引を開始。方向感を欠く展開となり、高値156.62円と安値156.18円のレンジでの売買が継続。引けにかけても膠着した展開が続き、156.46円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.4546% (-0.008)

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