FOMC後の会見を受けて米ドルが売られる展開に

【米国】

為替(2023年7月27日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  140.34  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.1087  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   155.55  (円)
ポンド円      GBP/JPY   181.39  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2935  (米ドル)

7月26日のニューヨーク外国為替市場では、米ドルが売られる展開となった。この日、FRB(米連邦準備理事会)はFOMC(米連邦公開市場委員会)で政策金利を0.25%引き上げ、5.25〜5.5%とした。これを受けて米長期金利が低下し、米ドル・円は1ドル140円近辺に低下した。パウエルFRB議長は6月の米消費者物価指数(CPI)が想定よりも鈍化したことに言及し、更なる利上げは今後のデータ次第だとした。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.85%、10年債が3.86%となっている。

米ドル円は140.38円で取引を開始。取引時間の前半は一時140.7円まで上昇する場面があった。その後は反落し、一時は139.94円まで下落。引けにかけてはやや反発し、140.34円で取引を終えた。

ユーロドルは1.1063ドルで始まると、FOMCの結果を受けて一時1.1106ドルまで上昇。その後は方向感を欠く展開となり、1.1087ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2935ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は155.3円で取引を開始。155.71円まで上昇した後は、売り買いが交錯する展開となった。一時は155.15円まで下落する場面があったものの、引けにかけてはやや反発し、155.56円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  35,520.12   +82.05 (+0.23%)
NASDAQ総合  USD  14,127.28   -17.27 (-0.12%)
S&P500        USD    4,566.75    -0.71 (-0.02%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続伸となった。パウエルFRB議長の会見を通じて、過度な金融引き締めの不安後退し、景気後退の見通しが解消した。個別では検索大手アルファベットや半導体大手マイクロン・テクノロジーなどが上昇した一方、ソフトウェア大手マイクロソフトや半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズなどの下落が目立った。

債券・商品先物
米国債10年                      3.8628%  (-0.029)
NY原油(WTI)   USD/バレル    78.94  (-0.57%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   1,973.4  (+0.34%)
 

【日本】 FOMCの結果発表を控えてポジション調整が優勢


為替(17時)
7月26日の東京外国為替市場では、円が買われる展開となった。FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果発表などを控え、ポジション調整の米ドル売り・円買いが継続。特に欧州時間になると円は対米ドル、対ユーロでともに一段高となった。

米ドル円は140.93円で取引を開始。朝方はやや底堅い展開となり、一時は141.19円まで上昇した。しかし、午後になると反落し、一時は140.61円まで下落。引けにかけても軟調に推移し、140.66円で取引を終えた。

ユーロドルは1.1058ドルで始まると、徐々に水準を切り上げる展開となった。夕方にかけては一時1.1075ドルまで上昇し、そのまま1.1070ドルで引けた。

ユーロ円は米ドル円と近しい値動きとなった。155.82円で取引を開始すると、取引開始時間の前半は底堅く推移。一時は155.99円まで上昇した。しかし、午後になると反落し、一時は155.58円まで下落。155.70円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.4429% (-0.019)

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