根強い米国インフレ懸念で米ドル円は節目の145円台に接近

【米国】

為替(2023年8月14日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  144.95  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0947  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   158.70  (円)
ポンド円         GBP/JPY   184.02  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2694  (米ドル)

8月11日のニューヨーク外国為替市場では、米ドルが買われる展開となった。この日発表された生産者物価指数(PPI)(食品・エネルギー除くコア)(前年比、前回2.4%、予想2.3%、結果2.4%)は市場予想を若干上回り、米国における根強いインフレ懸念が意識された。米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大を意識した円売りが優勢となった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.88%、10年債が4.15%となっている。

米ドル円は144.48円で取引を開始。一時は144.42円まで下落したものの、その後は徐々に水準を切り上げる展開となり、一時は145.00円まで上昇する場面があった。引けにかけても底堅く推移し、144.96円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0998ドルで始まると、徐々に水準を切り下げる展開となった。一時は1.0943ドルまで下落し、引けにかけても軟調に推移してそのまま1.0948ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2694ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は158.89円で取引を開始。上値の重さが意識される展開となり、一時は158.59円まで下落した。引けにかけてはやや反発し、158.70円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  35,281.4   +105.25 (+0.30%)
NASDAQ総合   USD  13,644.85   -93.13 (-0.68%)
S&P500           USD    4,464.05    -4.77 (-0.11%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続伸となった。PPIが市場予想を上回ったことを受けて根強いインフレ懸念が広がり、株式相場の重石となることが意識された。個別では半導体大手エヌビディアや動画大手ウォルトディズニーなどが下落した一方、石油大手のエクソンモービルやシェブロンなどの上昇が目立った。

債券・商品先物
米国債10年                            4.1522%  (+0.044)
NY原油(WTI)    USD/バレル    83.19  (+0.51%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,946.6  (+0.00%)
 

【日本】 米金利低下や中国株安を受け、米ドルが売られる展開

為替(17時)
8月11日の東京外国為替市場では、やや米ドルが売られる展開となった。米長期金利が伸び悩んだことを受けて、米ドル円はやや水準を切り下げた。また、上海総合指数が大幅に下落したことなどから、リスクオフに伴って円を買う動きも出やすかった。ただし、この日は国内株式市場が休場だったため、他の主要通貨ペアは比較的小幅の値動きとなった。

米ドル円は144.71円で取引を開始。一時は144.9円まで上昇したものの、その後は徐々に水準を切り下げる展開となった。一時は144.56円まで下落し、そのまま144.63円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0982ドルで始まると、徐々に水準を切り上げる展開となり、一時は1.1002ドルまで上昇した。引けにかけても底堅く推移し、1.0993ドルで引けた。

ユーロ円は158.93円で取引を開始。売り買いが交錯する展開となり、高値159.22円と安値158.92円の値幅で推移した。そのまま方向感を欠く展開となり、158.98円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.584% (+0.000)
 

【注目の市場イベント】
8月15日 小売売上高(前月比)
8月16日 住宅着工件数
8月18日 全国消費者物価指数(CPI)(生鮮食料品除くコア)(前年比)
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