米長期金利の上昇を背景として円は一段と売られる展開に

【米国】

為替(2023年8月22日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  146.23  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0896  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   159.33  (円)
ポンド円      GBP/JPY   186.50  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2756  (米ドル)

8月21日のニューヨーク外国為替市場では、円が売られる展開となった。FRB(米連邦準備理事会)による金融引き締めが長期化するとの観測が強まるなか、米長期金利が一段と上昇したことで、日米金利差の拡大を意識した円売りが優勢となった。なお、市場では8月25日のジャクソンホール会議でパウエルFRB議長が、景況感や物価の動向についてどのような見解を示すかに関心が集まっている。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が5.01%、10年債が4.33%となっている。

米ドル円は145.84円で取引を開始。朝方から堅調な展開となり、一時は146.40円まで水準を切り上げた。しかし、その後はやや勢いを失い、146.24円まで下落して取引を終えた。

ユーロドルは1.0909ドルで始まると、一時は1.0875ドルまで下落した。しかし、その後は切り返し、一時は1.0925ドル近辺まで回復。引けにかけてはやや反落し、1.0896ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2756ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は159.1円で取引を開始。この日はほぼ一貫して堅調に推移し、一時は159.4円まで上昇した。引けにかけても底堅く推移し、159.34円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  34,463.69   -36.97 (-0.11%)
NASDAQ総合  USD  13,497.59   +206.8 (+1.56%)
S&P500        USD    4,399.77    +30.06 (+0.69%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は反落となった。米長期金利が上昇したことを受けて、株式相場にとって重しとなる状況が意識された。個別では半導体大手エヌビディアや電気自動車大手テスラなどの上昇が目立った一方、ヘルスケア大手ジョンソンエンドジョンソンや石油大手エクソンモービルなどは下落した。

債券・商品先物
米国債10年                      4.3339%  (+0.083)
NY原油(WTI)   USD/バレル    80.21  (-0.55%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,924.0  (+0.39%)
 

【日本】 米金利上昇や国内株高を背景に円売りが進行


為替(17時)
8月21日の東京外国為替市場では、やや円が売られる展開となった。米長期金利の上昇や国内株式相場が堅調に推移したことなどを背景に、円売り・米ドル買いが優勢となった。また、中国人民銀行が政策金利を引き下げたことで人民元が下落し、一方で米ドルが上昇したことも米ドル円の上昇を後押しした。

米ドル円は145.43円で取引を開始すると、一時は145.15円まで下落した。しかし、その後は水準を切り上げる展開となり、145.63円まで上昇する場面があった。そのまま引けにかけても底堅く推移し、145.46円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0877ドルで始まると、徐々に水準を切り上げる展開となった。夕方にかけても堅調に推移し、1.0889ドルで引けた。

ユーロ円は158.19円で取引を開始。朝方は一時157.8円まで下落したものの、その後は反発して堅調に推移した。引けにかけては一段高の展開となり、158.38円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.6502% (+0.025)

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