米長期金利の低下を受けて円買い・米ドル売りが優勢

【米国】

為替(2023年8月23日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY  145.88  (円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.0845  (米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   158.22  (円)
ポンド円          GBP/JPY   185.67  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2728  (米ドル)
 
8月22日のニューヨーク外国為替市場では、円買い・米ドル売りが進行した。米債券市場で長期金利が低下し、日米金利差の縮小を意識した円買いが優勢となった。米国景気の底堅さや米国債の需給悪化懸念などを背景に、ここ数日は米長期金利の上昇が続いていたが、足元ではポジション調整による債券買いの動きが進んだ。
 
債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が5.05%、10年債が4.32%となっている。
 
米ドル円は145.78円で取引を開始。一時は146.14円まで上昇したものの、その後は軟調に推移した。一時は145.71円まで下落する場面があったが、引けにかけてはやや反落し、145.89円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0885ドルで始まると、徐々に水準を切り下げる展開となり、1.0833ドルまで下落した。そのまま方向感を欠く展開となり、1.0846ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2728ドル近辺での取引となっている。
 
ユーロ円は158.68円で取引を開始。朝方に158.83円まで上昇したものの、その後は徐々に水準を切り下げる展開となった。一時は158.09円まで下落し、158.23円で取引を終えた。
 
株式
NYダウ平均     USD  34,288.83   -174.86 (-0.51%)
NASDAQ総合  USD  13,505.87   +8.28 (+0.06%)
S&P500       USD    4,387.55    -12.22 (-0.28%)
 
米株式市場のダウ工業株30種平均は続落となった。大手格付け会社が一部の米地方銀行の格付けを引き下げたことで、金融株などの売りを誘った。個別では半導体大手エヌビディアや製薬大手メルクなどが下落した一方、電子機器大手アップルや電気自動車大手テスラなどが上昇した。
 
債券・商品先物
米国債10年                  4.3271%  (-0.007)
NY原油(WTI)   USD/バレル    79.64  (-0.71%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,926.0  (+0.10%)
 
 

【日本】 日銀総裁と岸田首相の会談報道を巡って円買いが進行

 
為替(17時)
8月22日の東京外国為替市場では、円が買われる展開となった。植田日銀総裁と岸田首相が会談予定との報道を受けて、円安抑制に対する警戒感から一時は円が買い戻される展開となった。しかし、植田日銀総裁が為替相場の変動についての議論を否定すると、円買いはやや弱まった。
 
米ドル円は146.22円で取引を開始。朝方に一時は146.4円まで上昇する場面があった。しかし、その後は徐々に水準を切り下げる展開となり、一時は145.75円まで下落。145.77円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0896ドルで始まると、徐々に水準を切り上げる展開となった。一時は1.0931ドルまで上昇したものの、夕方にかけては反落し1.0926ドルまで下落して引けた。
 
ユーロ円は159.32円で取引を開始。方向感を欠く展開となり、高値159.49円と安値159.18円の範囲で推移した。引けにかけては反落し、159.26円で取引を終えた。
 
債券
10年長期金利  0.6665% (+0.016)

この記事をシェアする
もっと読む
クッキー(Cookie)について: お客様が本ウェブサイトにアクセスする際、セキュリティの確保やお客様に関する情報を取得することを目的に、クッキー(Cookie)を使用する場合があります。 本ウェブサイトにお客様が継続的に訪問する場合、クッキーについて同意することと見なします。またクッキーはいつでも削除することが可能です。
FAQ お問合せ サポートデスク
月曜日-金曜日
9:00-24:00