米国債格下げや予想以上の労働統計を受けて米ドルが買われる

【米国】

為替(2023年8月3日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY  143.33  (円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.0938  (米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   156.78  (円)
ポンド円          GBP/JPY   182.19  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2712  (米ドル)
 
8月2日のニューヨーク外国為替市場では、やや米ドルが買われる展開となった。格付け会社のフィッチ・レーティングが米国債を格下げしたことを受けて米長期金利が上昇し、米ドルの買い要因となった。また、この日発表されたADP雇用者数(前月比、前回497千人、予想187千人、結果324千人)は市場予想を上回り、タイトな労働市場も意識された。
 
債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.89%、10年債が4.08%となっている。
 
米ドル円は142.81円で取引を開始。売り買いが交錯する展開となった。一時は143.47円まで上昇したものの、その後は反落し、143.33円まで下落して取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0978ドルで始まると、軟調な展開となった。取引時間の前半には一時1.0918ドルまで下落する場面があった。しかし引けにかけてはやや反発し、1.0939ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2712ドル近辺での取引となっている。
 
ユーロ円は156.78円で取引を開始すると、その後は方向感を欠く展開となった。一時は157.11円まで上昇したが、その後は反落して156.53円まで水準を切り下げた。取引時間の後半は横ばいの展開が続き、156.78円で取引を終えた。
 
株式
NYダウ平均     USD  35,282.52   -348.16 (-0.98%)
NASDAQ総合  USD  13,973.45   -310.45 (-2.17%)
S&P500           USD    4,513.39    -63.33 (-1.38%)
 
米株式市場のダウ工業株30種平均は反落となった。米国債の格下げが嫌気され、株式相場の重石となった。個別ではヘルスケア大手ジョンソンエンドジョンソンや製薬大手イーライリリーなどが上昇した一方、半導体大手エヌビディアやソフトウェア大手マイクロソフトなどの下落が目立った。
 
債券・商品先物
米国債10年                  4.0856%  (+0.056)
NY原油(WTI)   USD/バレル    79.75  (-2.94%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,970.8  (-0.54%)
 
 

【日本】 軟調な国内株式相場を受けて米ドル売り・円買いが優勢

 
為替(17時)
8月2日の東京外国為替市場では、米ドルが売られる展開となった。格付け会社フィッチが米国債を格下げしたことを受けて、市場では米ドルの売りが優勢となった。また、国内株式相場が軟調に推移したことから、リスク回避に伴う円買いが優勢となった。
 
米ドル円は142.79円で取引を開始。一時は143.35円まで上昇したものの、その後は徐々に水準を切り下げる展開となり、一時は142.55円まで下落した。142.64円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.1019ドルで始まると、朝方には一時は1.1019ドルまで上昇する場面があった。しかし、その後は徐々に水準を切り下げ、1.099ドルまで下落して引けた。
 
ユーロ円は157.28円で取引を開始。午前中は方向感を欠く展開となったが、午後になると軟調な地合いとなり、一時は156.69円まで下落した。引けにかけてはやや反発し、156.77円で取引を終えた。
 
債券
10年長期金利  0.6231% (+0.034)

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