ECBによるインフレ率見通し引上げが報じられ、ユーロが急速に買われる

【米国】

為替(2023年9月13日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  147.06  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0756  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   158.19  (円)
ポンド円      GBP/JPY   183.65  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2484  (米ドル)

9月12日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロが買われる展開となった。ECB(欧州中央銀行)は2024年のユーロ圏インフレ率見通しを6月時点の3%から3%超に上方修正する見込みだと報じられ、これを受けて欧州主要国の金利が上昇し、ユーロの買い材料となった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が5.03%、10年債が4.28%となっている。

米ドル円は146.9円で取引を開始。一時は147.24円まで上昇したものの、その後は上値の重さが意識される展開となった。徐々に水準を切り下げ、147.07円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0718ドルで始まると、一時は1.0706ドルまで下落。しかし、引けにかけて急速にユーロ買いが進行し、一時は1.0758ドルまで上昇。引けにかけても底堅く推移し、1.0757ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2484ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は157.44円で取引を開始。ユーロ米ドルと同様に、取引時間の終盤にかけて大幅に買われ、一時は158.22円まで上昇。そのまま高値圏で推移し、158.19円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  34,645.99   -17.73 (-0.05%)
NASDAQ総合  USD  13,773.62   -144.27 (-1.04%)
S&P500        USD    4,461.9    -25.56 (-0.57%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は小動きとなった。原油先物相場が上昇したことを受けて、市場ではインフレに対する懸念が強まった。個別ではソフトウェア大手オラクルやアドビなどの下落が目立った一方、石油大手のエクソンモービルやシェブロンなどが上昇した。

債券・商品先物
米国債10年                      4.2841%  (-0.004)
NY原油(WTI)   USD/バレル    88.78  (+1.68%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,936.1  (-0.47%)
 

【日本】 FRBによる金融引き締め長期化の観測から米ドルがやや強含む


為替(17時)
9月12日の東京外国為替市場では、米ドルが買われる展開となった。市場ではFRB(米連邦準備理事会)による金融引き締めが長期化するとの見方が根強い。これにより、米長期金利は下がりにくく、米ドルが相対的に買われやすい展開が続いている。

米ドル円は146.56円で取引を開始。朝方から堅調に推移し、徐々に水準を切り上げる展開となった。一時は146.95円まで上昇すると、引けにかけても底堅く推移し、146.81円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0751ドルで始まると、徐々に水準を切り下げる展開となった。一時は1.0712ドルまで下落すると、そのまま引けにかけても軟調に推移し、1.0714ドルで引けた。

ユーロ円は157.57円で取引を開始。取引時間の前半は底堅い展開となり、一時は157.79円まで上昇した。しかし、夕方にかけては反落し、157.29円まで下落して取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.7051% (+0.005)

この記事をシェアする
もっと読む
クッキー(Cookie)について: お客様が本ウェブサイトにアクセスする際、セキュリティの確保やお客様に関する情報を取得することを目的に、クッキー(Cookie)を使用する場合があります。 本ウェブサイトにお客様が継続的に訪問する場合、クッキーについて同意することと見なします。またクッキーはいつでも削除することが可能です。
FAQ お問合せ サポートデスク
月曜日-金曜日
9:00-24:00