良好な米経済指標を受けて一時は米ドル買い・円売りが進行

【米国】

為替(2023年9月18日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY  147.85  (円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.0660  (米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   157.61  (円)
ポンド円          GBP/JPY   183.09  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2384  (米ドル)
 
9月15日のニューヨーク外国為替市場では、米ドル買い・円売りが一時進む展開となった。この日発表されたニューヨーク連銀製造業景気指数(前回-19.0、予想-10.5、結果1.9)は市場予想を上回り、米経済の底堅さを示したと認識された。これを受けて米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大を意識した円売り・米ドル買いが優勢となった。
 
債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が5.03%、10年債が4.32%となっている。
 
米ドル円は147.79円で取引を開始。取引時間の前半に一時は147.95円まで上昇する場面があった。ただし、その後はやや反落し、一時は147.62円まで下落。その後は方向感を欠く展開となり、147.85円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0655ドルで始まると、一時は1.0688ドルまで上昇。しかし、取引時間の後半はやや軟調に推移し、1.0660ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2384ドル近辺での取引となっている。
 
ユーロ円は157.48円で取引を開始。朝方から堅調に推移し、一時は157.9円まで上昇した。ただし、その後は反落して157.61円で取引を終えた。
 
株式
NYダウ平均     USD  34,618.24   -288.87 (-0.83%)
NASDAQ総合  USD  13,708.34   -217.7 (-1.56%)
S&P500       USD    4,450.32    -54.78 (-1.22%)
 
米株式市場のダウ工業株30種平均は反落となった。台湾積体電路製造(TSMC)が取引先に半導体製造装置の出荷を遅らせるよう要請したと報じ、ハイテク関連銘柄を中心に売られた。個別では半導体大手エヌビディアやソーシャルメディア大手メタプラットフォームズなどの下落が目立った一方、医療保険大手ユナイテッド・ヘルスやカード決済大手マスターカードなどが上昇した。
 
債券・商品先物
米国債10年                  4.3294%  (+0.035)
NY原油(WTI)     USD/バレル    90.77  (+0.04%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,946.2  (+0.70%)
 
 

【日本】 植田日銀総裁のインタビュー記事を巡って円が売られる展開に

 
為替(17時)
9月15日の東京外国為替市場では、円が売られる展開となった。先週末の新聞に掲載された植田日銀総裁のインタビューについて、「発言と市場解釈にギャップがある」と関係者が発言したとの報道が意識された。また、米長期金利が上昇したことも米ドル買い・円売りの要因となった。
 
米ドル円は147.43円で取引を開始。朝方は方向感を欠く展開となった。しかし、夕方にかけては水準を切り上げ、一時は147.8円まで上昇。引けにかけても堅調に推移し、147.76円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0642ドルで始まると、徐々に水準を切り上げる展開となった。一時は1.0668ドルまで上昇。取引時間の後半はやや上値の重さが意識されたものの、そのまま1.0664ドルで引けた。
 
ユーロ円は156.93円で取引を開始。朝方は小動きに終始したものの、午後になると水準を切り上げる展開となり、一時は157.58円まで上昇。そのまま157.57円で取引を終えた。
 
債券
10年長期金利  0.705% (+0.001)
 

【注目の市場イベント】
9月19日       米住宅着工件数
9月21日       FRB政策金利(上限金利)
9月22日       ユーロ圏製造業PMI(購買担当者景気指数)(速報値)
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