ECB高官の発言で欧州圏の景気減速懸念が強まり、ユーロが売られる展開に

【米国】

為替(2023年9月26日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  148.89  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0592  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   157.71  (円)
ポンド円         GBP/JPY   181.69  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2207  (米ドル)

9月25日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロが売られる展開となった。この日は、ラガルドECB(欧州中央銀行)総裁はECBが利下げについて議論していないこと述べたほか、ECB専務理事もユーロ圏の経済活動の減について言及した。これらを受けて、市場ではユーロ圏景気の減速懸念からユーロを売る動きが広がった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が5.14%、10年債が4.53%となっている。

米ドル円は148.68円で取引を開始。一時は148.97円まで上昇したものの、1ドル149円台目前で押し下げられる展開となった。ただ、その後も底堅く推移し、148.89円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0631ドルで始まると、大幅に水準を切り下げる展開となった。一時は1.0576ドルまで下落し、引けにかけてはやや反発したことにより1.0592ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2207ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は158.05円で取引を開始。ユーロ米ドルと同様に大幅に水準を切り下げる展開となり、一時は157.49円まで下落した。引けにかけてはやや反発し、157.71円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  34,006.88   +43.04 (+0.13%)
NASDAQ総合   USD  13,271.32   +59.51 (+0.45%)
S&P500           USD    4,337.44    +17.37 (+0.40%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は反発となった。一部の銘柄には値ごろ感からの買いが入ったことで、株価指数を支えた。ただし、FRB(米連邦準備理事会)による金融引き締めの長期化への警戒は根強く、株価指数を押し下げる場面もあった。個別では半導体大手のクアルコムやエヌビディアなどが上昇した一方、クレジットカード大手ビザや飲料大手コカ・コーラなどの下落が目立った。

債券・商品先物
米国債10年                         4.5344%  (+0.097)
NY原油(WTI)    USD/バレル    89.88  (-0.16%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,934.9  (-0.54%)
 

【日本】 為替介入が意識されるなかでも円売りがやや優勢

為替(17時)
9月25日の東京外国為替市場では、円がやや売られる展開となった。国内株式相場が堅調に推移したことから、リスクテイクに伴う円売りが優勢となった。ただし、欧州株が軟調な地合いで始まったことや、日本政府による為替介入を警戒した円買いが米ドル・円の上値を抑える状況となった。

米ドル円は148.31円で取引を開始。一時は148.25円まで下落する場面があったものの、その後はやや水準を切り上げて148.49円まで上昇した。引けにかけても底堅く推移し、148.44円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0646ドルで始まると、一時は1.0656ドルまで上昇。その後は上値の重さが意識される展開となり、1.0638ドルまで下落して引けた。

ユーロ円は157.89円で取引を開始。その後は売り買いが交錯する展開となった。高値158.16円と安値157.76円の範囲で推移し、157.91円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.7262% (-0.018)

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