米ドル・円は引き続き底堅い値動きで再び149円台に乗せる

【米国】

為替(2023年9月27日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  149.05  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0573  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   157.61  (円)
ポンド円      GBP/JPY   181.18  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2152  (米ドル)

9月26日のニューヨーク外国為替市場では、米ドル・円が引き続き底堅い値動きとなった。日米間の金融政策の方向性の違いを背景に米ドル買い・円売りが出やすかった一方、日本政府による為替介入への警戒感が相場の上値を抑えたた。なお、この日発表された米経済指標は強弱入り混じる内容だった。米新築住宅販売件数(前回714千件、予想705千件、結果675千件)と市場予想を下回ったものの、リッチモンド連銀製造業指数(前回-7.0、予想-7.0、結果5.0)と市場予想を上回った。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が5.14%、10年債が4.54%となっている。

米ドル円は148.90円で取引を開始。取引時間の前半から底堅い値動きとなり、徐々に水準を切り上げると、一時は149.09円まで上昇した。引けにかけても堅調に推移し、149.05円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0599ドルで始まると、一時は1.0609ドルまで上昇した。その後は軟調な展開となり、一時は1.0562ドルまで下落。1.0574ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2152ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は157.82円で取引を開始すると、その後はユーロ・米ドルと近しい値動きとなった。一時は157.88円まで上昇したが、その後は一時は157.32円まで反落。引けにかけては反発し、157.61円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  33,618.88   -388.0 (-1.14%)
NASDAQ総合  USD  13,063.61   -207.7 (-1.57%)
S&P500        USD    4,273.53    -63.9 (-1.47%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は反落となった。米長期金利が上昇したことで、株式相場の割高感が意識された。個別では電子商取引大手アマゾンや電子機器大手アップルなどの下落が目立った一方、製薬大手のアムジェンやギリアド・サイエンシズなどが上昇した。

債券・商品先物
米国債10年                      4.5417%  (+0.007)
NY原油(WTI)   USD/バレル    90.59  (+0.78%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,918.6  (-0.84%)
 

【日本】 米ドル円は一時1ドル149円台に突入、政府高官による円安牽制も


為替(17時)
9月26日の東京外国為替市場では、円が売られる展開となった。鈴木財務相による円安を牽制する発言を受けて一時は円高方向に進んだが、その後は米10年債利回りが上昇したことを受けて米ドル買い・円売りが進行。夕方には米ドル円は一時1ドル149円台を付ける場面があった。ただし、財務相による再度の円安牽制を受けて失速した。

米ドル円は148.84円で取引を開始。取引時間の前半に一時は148.71円まで下落したものの、その後は徐々に水準を切り上げる展開となった。一時は149.19円まで上昇したが、その後は大幅に反落し、148.88円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0593ドルで始まると、売り買いが交錯する展開となった。高値1.0599ドルと安値1.0570ドルの範囲で推移し、1.0585ドルで引けた。

ユーロ円は157.65円で取引を開始。朝方に一時は157.38円まで下落したものの、その後すぐに水準を回復した。その後は徐々に水準を切り上げ、一時は157.81円まで上昇。157.59円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.7412% (+0.015)

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