強い米経済指標を受けてインフレ懸念が再燃、米ドル円は一時149円台後半に上昇

【米国】

為替(2023年9月28日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY  149.64  (円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.0503  (米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   157.17  (円)
ポンド円          GBP/JPY   181.51  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2135  (米ドル)
 
9月27日のニューヨーク外国為替市場では、東京市場に続いて米ドルが買われる展開となった。この日発表された米耐久財受注(前月比・速報、前回-5.2%、予想-0.4%、結果0.2%)は市場予想を上回り、米国経済の底堅さを意識させる結果だった。また、原油高などもあって根強いインフレ圧力への警戒感から米長期金利が上昇し、米ドルを押し上げる要因となった。
 
債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が5.13%、10年債が4.61%となっている。
 
米ドル円は149.18円で取引を開始。朝方から堅調な展開となり、一時は149.71円まで上昇した。引けにかけても底堅く推移し、149.65円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.054ドルで始まると、徐々に水準を切り下げる展開となった。一時は1.0488ドルまで下落し、1.0503ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2135ドル近辺での取引となっている。
 
ユーロ円は157.23円で取引を開始。売り買いが交錯する展開となり、高値157.4円と安値156.96円の範囲で推移した引けにかけても方向感を欠く展開となり、157.18円で取引を終えた。
 
株式
NYダウ平均     USD  33,550.27   -68.61 (-0.20%)
NASDAQ総合  USD  13,092.85   +29.23 (+0.22%)
S&P500            USD    4,274.51    +0.98 (+0.02%)
 
米株式市場のダウ工業株30種平均は続落となった。米長期金利が上昇したことを受けて、株式相場にとって重しとなる状況が意識された。個別では石油大手のエクソンモービルやシェブロンなどが上昇した一方、電気自動車大手テスラや電子機器大手アップルなどが下落した。
 
債券・商品先物
米国債10年                  4.6137%  (+0.072)
NY原油(WTI)   USD/バレル    93.68  (+3.41%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,890.9  (-1.44%)
 
 

【日本】 日本政府の為替介入を警戒も、米ドル円は上昇基調を維持

 
為替(17時)
9月27日の東京外国為替市場では、米ドルが買われる展開となった。日本政府による為替介入を警戒した円買いもあり、一時は米ドルが148円86銭まで下落する場面もあった。しかし、FRB(米連邦準備理事会)による金融引き締めの長期化観測を背景に米ドルは持ち直し、徐々に下値を切り上げる展開となった。
 
米ドル円は149.01円で取引を開始。一時は148.86円まで下落する場面もあったが、その後は底堅く推移し、一時は149.15円まで上昇した。引けにかけてはやや反落し、149.03円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0571ドルで始まると、この日は徐々に水準を切り下げる展開となった。一時は1.0555ドルまで下落すると、1.0566ドル近辺で引けた。
 
ユーロ円は157.5円で取引を開始。ユーロ米ドルと同様、徐々に上値が抑えられる展開となった。157.62円まで上昇する場面もあったが、その後は157.31円まで下落。引けにかけてはやや反発し、157.46円で取引を終えた。
 
債券
10年長期金利  0.735% (-0.006)

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