強い米経済指標の結果を受けて米ドル買いがやや優勢

【米国】

為替(2023年9月7日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  147.67  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0725  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   158.39  (円)
ポンド円      GBP/JPY   184.60  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2504  (米ドル)

9月6日のニューヨーク外国為替市場では、米ドルが買われる展開となった。この日発表されたISM非製造業景気指数(前回52.7、予想52.4、結果54.5)は市場予想を上回り、FRB(米連邦準備理事会)による金融引き締めが長期化するとの見方から米長期金利が上昇し、米ドルの買い要因となった。ただし、財務省の神田真人財務官が為替相場の足元の円安を牽制する発言をしたこともあり、米ドル円に関してはやや上値の重さも意識された。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が5.02%、10年債が4.28%となっている。

米ドル円は147.38円で取引を開始。一時は147.14円まで下落したものの、米経済指標の結果を受けて買いに転じ、一時は147.75円まで上昇する場面があった。取引時間の後半も底堅く推移し、147.68円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0744ドルで始まると、一時は1.0703ドルまで下落した。その後は徐々に回復し、1.0726ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2504ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は158.34円で取引を開始。一時は157.96円まで下落する場面があった。その後は徐々に水準を切り上げる展開となり、一時は158.47円まで上昇。158.39円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  34,443.19   -198.77 (-0.57%)
NASDAQ総合  USD  13,872.47   -148.48 (-1.06%)
S&P500        USD    4,465.48    -31.35 (-0.7%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続落となった。米長期金利が上昇したことを受けて、株式相場にとって重しとなる状況が意識された。個別では半導体大手エヌビディアや電子機器大手アップルなどの下落が目立った一方、ソフトウェア大手セールスフォースや小売大手ウォルマートなどが上昇した。

債券・商品先物
米国債10年                      4.2816%  (+0.019)
NY原油(WTI)   USD/バレル    87.58  (+0.96%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,941.8  (-0.50%)
 

【日本】 米ドルがやや弱含む展開、ユーロは要人発言を受けて上昇


為替(17時)
9月6日の東京外国為替市場では、やや米ドルが売弱含む展開となった。米長期金利が低下したことを受けて、日米金利差の縮小を意識した円買い・米ドル売りが優勢となった。一方、クノット・オランダ中銀総裁が市場が9月の利上げ確率を過小評価している可能性について言及し、それを受けてユーロを買う動きが一時強まった。

米ドル円は147.69円で取引を開始。一時は147.82円まで上昇した。しかし、その後は軟調に推移し、一時は147.02円まで下落。引けにかけてはやや反発し、147.37円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0723ドルで始まると、徐々に水準を切り上げる展開となった。一時は1.0748ドルまで上昇。引けにかけても底堅く推移し、1.0729ドルで引けた。

ユーロ円は158.37円で取引を開始。売り買いが交錯する展開となり、高値158.44円と安値157.77円の範囲で推移した。方向感のないまま、158.12円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.6507% (-0.002)

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