米ドルは米雇用指標に一時反応するも、主要通貨ペアは方向感を欠く展開

【米国】

為替(2023年9月8日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  147.29  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0695  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   157.53  (円)
ポンド円         GBP/JPY   183.65  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2473  (米ドル)

9月7日のニューヨーク外国為替市場では、主要通貨ペアは方向感を欠く展開となった。この日発表された米新規失業保険申請件数(前回228千件、予想235千件、結果216千件)は市場予想を下回り、労働市場の強さが再認識されたことで米長期金利を押し上げる要因となった。これを受けて一時は米ドル買いが優勢となった。しかし、その後は米長期金利が低下に転じたことで、米ドル買いの動きは後退した。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.94%、10年債が4.24%となっている。

米ドル円は147.28円で取引を開始。取引時間の前半に一時は147.61円まで上昇する場面があった。しかし、その後は147.05円まで下落し、取引時間の後半は147.29円で取引まで回復して終えた。

ユーロドルは1.0705ドルで始まると、一時は1.0711ドルまで上昇した。しかし、その後は軟調に推移する展開となり、1.0696ドルまで下落して引けた。ポンドは、対米ドルで1.2473ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は157.67円で取引を開始。朝方に一時157.84円まで上昇したものの、その後は上値の重さが意識される展開となった。一時は157.37円まで下落し、引けにかけてはやや反落して157.54円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  34,500.73   +57.54 (+0.17%)
NASDAQ総合   USD  13,748.83   -123.63 (-0.89%)
S&P500           USD    4,451.14    -14.33 (-0.32%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は反発となった。週間の米新規失業保険申請件数が減少したことで、根強いインフレに対する懸念が高まった。個別では電子機器大手アップルや半導体製造装置大手アプライド・マテリアルズなどの下落が目立った一方、電子商取引大手アマゾンや製薬大手イーライリリーなどは上昇した。

債券・商品先物
米国債10年                              4.246%  (-0.036)
NY原油(WTI)    USD/バレル    86.73  (-0.97%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,943.8  (+0.10%)
 

【日本】 国内外の株安を受けて円が買われる展開に

為替(17時)
9月7日の東京外国為替市場では、円が買われる展開となった。日本やアジアの株式相場が軟調に推移したことから、リスクオフに伴う円買いが優勢となった。一時は米金利が高止まりを受けて米ドルも強含んだが、米長期金利が伸び悩むと一転して米ドル売りが進行した。

米ドル円は147.62円で取引を開始。一時は147.87円まで上昇する場面があった。しかし、昼過ぎからは下げに転じ、徐々に水準を切り下げる展開となった。引けにかけても軟調に推移し、147.44円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0724ドルで始まると、緩やかに水準を切り下げる展開となった。一時は1.0708ドルまで下落。そのまま1.0716ドルで引けた。

ユーロ円は158.33円で取引を開始。取引時間の前半は堅調に推移し、一時は158.53円まで上昇した。しかし、午後になると下げに転じ、徐々に水準を切り下げる展開となった。一時は157.9円まで下落し、そのまま157.99円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.6528% (+0.002)

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