国内の実質賃金の減少を受けて円が売られる展開に

【米国】

為替(2024年1月11日  6時00分)
米ドル円     USD/JPY  145.80  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0965  (米ドル)
ユーロ円     EUR/JPY   159.88  (円)
ポンド円     GBP/JPY   185.41  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2727  (米ドル)

1月10日のニューヨーク外国為替市場では、引き続き円が売られる展開となった。厚生労働省が発表した2023年11月の調査で、物価変動の影響を除いた実質賃金が20カ月連続で減少。これを受けて、日銀による早期政策修正観測が後退した。一方、ECB(欧州中央銀行)の専務理事がインフレの上振れリスクを指摘し、利下げに関する議論は時期尚早との見解を示したことを受け、ユーロが買われる展開となった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.35%、10年債が4.03%となっている。

米ドル円は145円で取引を開始。朝方から堅調に推移し、一時は145.83円まで上昇した。その後はやや押し戻されたものの、引けにかけても底堅く推移し、145.80円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0946ドルで始まると、一時は1.0973ドルまで大幅に上昇した。取引時間の後半も堅調に推移し、1.0966ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2727ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は158.72円で取引を開始。この日はほぼ一貫して堅調に推移し、一時は159.89円まで上昇した。そのまま159.88円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  37,695.73   +170.57 (+0.45%)
NASDAQ総合   USD  14,969.65   +111.94 (+0.75%)
S&P500           USD    4,783.45    +26.94 (+0.57%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は反発となった。ハイテク関連銘柄を中心に買いが入り、相場を支えた。個別ではソーシャルメディア大手メタプラットフォームズや半導体大手エヌビディアなどの上昇が目立った一方、半導体大手インテルや電気自動車大手テスラなどが下落した。

債券・商品先物
米国債10年                        4.0321%  (+0.019)
NY原油(WTI)    USD/バレル    71.32  (-1.25%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  2,029.8  (-0.29%)
 

【日本】 米長期金利の動向や国内株高を受けて円が売られる


為替(17時)
1月10日の東京外国為替市場では、円が売られる展開となった。米長期金利が高値圏を維持したことに加え、国内株式相場が大幅に上昇したことを受けて円を売る動きが加速した。ただし、米ドル円は節目の145.00円近辺で利益確定売りの注文が上値を抑える場面も見られた。

米ドル円は144.47円で取引を開始。朝方は一時144.32円まで下落する場面も見られたが、その後は堅調に推移し、一時は145.15円まで上昇した。引けにかけても底堅く推移し、144.94円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0931ドルで始まると、取引時間の前半は方向感を欠く展開となった。夕方になると売り買いが交錯し、一時1.0924ドルまで下落したあと、一時は1.0945ドルまで上昇した。取引時間の終盤は1.0926ドルまで下落して引けた。

ユーロ円は157.85円で取引を開始。この日はほぼ一貫して堅調に推移し、一時は158.60円まで上昇した。引けにかけてはやや反落し、158.37円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.5816% (-0.001)

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