米PPIの予想下振れを受けて米金利が低下、米ドル売り・円買いが進行

【米国】

為替(2024年1月15日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  144.89  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0951  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   158.69  (円)
ポンド円         GBP/JPY   184.73  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2749  (米ドル)

1月12日のニューヨーク外国為替市場では、円が買われる展開となった。この日発表された生産者物価指数(PPI)(食品・エネルギー除くコア)(前年比、前回2.0%、予想2.0%、結果1.8%)は市場予想を下回り、これを受けて米長期金利が低下し、日米金利差の縮小を意識した円買い・米ドル売りが優勢となった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.13%、10年債が3.94%となっている。

米ドル円は145.24円で取引を開始。取引開始直後に145.57円まで上昇したものの、米物価統計の結果を受けて急落し、一時は144.36円まで下落した。その後はやや持ち直し、144.90円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0949ドルで始まると、取引時間の前半に一時1.0936ドルまで下落した。その後は一転して水準を切り上げ、一時は1.0987ドルまで上昇。ただし、買いは続かず、1.0951ドルまで下落して引けた。ポンドは、対米ドルで1.2749ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は159.03円で取引を開始。この日は水準を切り下げる展開となった。一時は158.55円まで下落し、取引時間の後半はやや回復して158.69円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  37,592.98   -118.03 (-0.31%)
NASDAQ総合   USD  14,972.76   +2.56 (+0.02%)
S&P500          USD    4,783.83    +3.59 (+0.08%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は反落となった。中東情勢の緊迫化による地政学リスクの高まりなどが嫌気された。個別ではソフトウェア大手マイクロソフトやソーシャルメディア大手メタプラットフォームズなどの上昇が目立った一方、医療保険大手ユナイテッド・ヘルスや電気自動車大手テスラなどが下落した。

債券・商品先物
米国債10年                           3.9418%  (-0.028)
NY原油(WTI)    USD/バレル    72.68  (-0.23%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  2,051.6  (+0.90%)
 

【日本】 米長期金利の低下で米ドル売り・円買いが優勢の展開


為替(17時)
1月12日の東京外国為替市場では、円が買われる展開となった。米長期金利が低下したことにより米ドル売りが先行し、朝方には米ドル円が1ドル145円を割り込んだ。一方、国内株式相場が続伸したことを背景に、リスクテイクに伴う円売りが優勢となる場面も見られた。

米ドル円は145.28円で取引を開始。朝方に一時は145.43円まで上昇する場面があった。しかし、その後は一転して144.85円まで下落するなど、売り買いが交錯。取引時間の後半はやや底堅さも見せ、145.15円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0975ドルで始まると、取引時間の前半は1.0987ドルまで上昇した。その後は上値の重さが意識される展開となり、夕方にかけては1.0961ドルまで下落。1.0967ドルで引けた。

ユーロ円は159.64円で取引を開始。この日は徐々に水準を切り下げる展開となった。午後には一時159.03円まで下落する場面もあった。引けにかけても軟調に推移し、159.19円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.5856% (-0.015)

【市場イベント】
1月16日 ニューヨーク連銀製造業景気指数
1月17日 小売売上高(前月比)
1月18日 住宅建築許可件数
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