【米国】米労働市場堅調で、早期利下げ観測は後退
為替(2024年2月9日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 149.30 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0777 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 160.92 (円)
ポンド円 GBP/JPY 188.40 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2618 (米ドル)
2月8日のニューヨーク外国為替市場は、東京時間の内田日銀副総裁の「マイナス金利解除後にも、緩和的な金融環境は継続する」という見方を示したことで発生した円売りの流れを引き継ぎ、クロス円相場は軒並み上昇した。
米10年債利回りも上昇の流れにあり、一時4.12%まで上げ幅を縮小したものの再び上昇し4.17%まで持ち直している。
米ドル円は、東京時間の内田日銀副総裁の発言を受けてから堅調に伸び149・47円まで上昇した。米30年債入札後に10年債利回りが一時的に下落する場面もあったが、149.13円付近で下げ渋ると再び149.3円台に切り返し上昇した。
その後は、高値圏で揉み合いが続き 円で引けた。
ユーロドルは、ドル円の大幅な上昇につられてドルが買われる地合いとなり1.0741ドルまで押し下げるも底値は固く、ドル買いが一服したのちは再びユーロ高の流れとなり1.0782ドルまで持ち直した。
株式
NYダウ平均 USD 38,728.02 +37.11 (+0.09%)
NASDAQ総合 USD 15,794.52 15,755.65 +38.87(+0.24%)
S&P500 USD 4,998.51 +3.59(+0.07%)
株式市場では、NYダウ平均・ナスダック・S&P500は終値ベースで前日を上回るも高値圏での揉み合いとなっている。
米新規失業保険申請件数(予想:22.0万件、結果21.8万件)の結果を受けて、堅調な雇用市場が確認されると、米連邦準備理事会(FRB)の早期利下げ観測が後退し、上値を抑える結果となった。
債券・商品先物
米国債10年 4.158% (+1.04%)
NY原油(WTI) USD/バレル 76.35 (+2.98%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,048.1 (-0.12%)
【日本】内田日銀副総裁の発言を受け円安進行
為替(17時)
2月8日の東京外国為替市場は、内田日銀副総裁の「どんどん利上げしていくようなパスは考えにくく、緩和的な金融環境を維持していく」との発言を受けて、円売りが進行した。
大規模な金融緩和策から正常化に向けて、市場とのコミュニケーションを図っての発言となった。
米ドル円は、148円前後で揉み合いが続いていたが、内田日銀副総裁の発言を受けてドル高円安が進行し、2月7日の高値を上抜けた。その後も堅調に推移し148.80円まで上昇し引けた。
米10年債利回りも4.11%まで上昇したことも米ドル円の上昇を後押しした。
ユーロドルは、オープンから堅調に上昇し1.0788ドルをつけた。
しかし積極的に上を試すようなきっかけになるニュースもなく、1.078ドル前後で揉み合いが続いた。
ユーロ円は、ドル円と同じく内田日銀副総裁の発言を受けてからは、堅調に推移し前日までの高値も超えて160.47円の高値を付けて、160.30円で引けた。
債券
10年長期金利 0.703 0.714% (‐0.011)
【市場主要イベント】
2月 9日 加 1月新規雇用者数
加 1月失業率