ナスダック総合・S&P500で史上最高値を更新、ハイテク株が相場をけん引

【米国】米経済指標の悪化で全般ドル売りの流れとなる

為替（2024年3月2日  6時00分）
米ドル円         USD/JPY   150.15  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0837  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   162.72 (円)
ポンド円         GBP/JPY   190.02  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2655  (米ドル)

 
3月1日のニューヨーク外国為替市場は、米ISM製造業景況指数（予想：49.5、結果47.8）とミシガン大消費者信頼指数（予想：79.6、結果：76.9）が予想を下回る結果となり、全般でドル売りが進行した。米10年債利回りは4.29％台から、4.18％台まで急落した。
 
米ドル円は、米製造業購買担当者景気指数（予想：51.5、結果：52.2）の良好な結果を受けて150.72円の日通し高値を付けるも、その後の米ISM製造業景況指数やミシガン大消費者信頼感指数の悪化を受けて、ドル売りが進行し150.05円まで安値を押し下げた。その後も戻りは鈍いまま150.15円で引けた。
 
ユーロドルは、米10年債利回りの上昇を手掛かりにドル買いが進行し1.0798ドルまで下げたが、米経済指標に低調な結果が相次いだことで米10年債利回りが急落したことを受けて、全般ドル売りが進み1.0843ドルまで持ち直した。その後は揉み合い、1.0838ドルで引けた。
 
株式
NYダウ平均       USD   39,098.03  +121.88(+0.31%)
NASDAQ総合    USD   16,273.1    +190.76(+1.18％)
S&P500             USD    5,137.92    +38.24(+0.74%)

株式市場では、米10年債利回りの低下が投資家心理の改善につながった。セールスフォースやアマゾン・ドット・コムなどのハイテク株の上昇が目立った。
また人工知能（AI）への期待も高まり、エヌビディアやメタ・プラットフォームなどへの買いも継続し、主要指標のナスダック総合とS&P500では、史上最高値を更新した。
 
債券・商品先物
米国債10年                     　　       4.186    (-0.056)
NY原油（WTI）     USD/バレル   79.29    (+1.99%)
NY金（COMEX）  USD/オンス   2,092.4 (+1.93%)
 

【日本】日経平均株価の上昇と植田日銀総裁の発言を受け、円売りが進行した

為替（17時）

3月1日の東京外国為替市場は、日経へ近株価が上げ幅を大幅に拡大すると、ドル円はリスク選好の買いに支えられドル高円安となった。また植田日銀総裁の物価見通し達成への慎重発言もドル円を底堅くしている。
 
米ドル円は、植田日銀総裁の発言と日経平均株価の上昇に支えられ、堅調に推移した。正午頃には揉み合う時間帯もあったが、引けにかけては一段と上値を伸ばし、150.49円の高値を付けて引けた。
 
ユーロドルは、午前中は買いが先行。前日の下げを買い戻す形で買いが入ったが、1.0821ドルまでとなった。午後からは再び売りが入り安値をじりじりと押し下げていった。しかし底堅さもあり、方向感なく揉み合いが続き1.0812ドルで引けた。
 
ユーロ円は、東京オープンからじりじりと上値を伸ばし、162.75円の高値を付けた。しかし勢いはなくその後は揉み合いが続いたが、底堅く上値を試すも午前中の高値を上抜けることができず162.72円で引けた。

債券
10年長期金利  0.711％ (+0.005)
 
【市場主要イベント】
4日　豪　　　住宅建設許可件数
5日　日　　　植田日銀総裁の発言
  　　米　　　ISM非製造業景況指数
6日　豪　　　第4四半期GDP
  　　米　　　ADP全米雇用報告
  　　加　　　BOC政策金利＆声明発表
  　　米　　　パウエルFRB議長の議会証言
7日　ユーロ　ECB政策金利＆声明発表
  　　米　　　パウエルFRB議長の発言
8日　ユーロ　第4四半期GDP
  　　米　　　雇用統計

今週の経済指標