米国株は高値圏でポジション調整売り、ドル売りが優勢

【米国】為替市場は米重要経済指標を前に値幅は限定的

為替(2024年3月5日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY   150.51  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0855  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   163.39 (円)
ポンド円         GBP/JPY   190.99  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2689  (米ドル)

3月4日のニューヨーク外国為替市場は、目立った経済指標は無く、ややドル売り優勢の流れとなっている。アトランタ連銀総裁の「インフレ率2%に向けて順調だが、勝利宣言は時期尚早」との発言があったもののサプライズ要素はなく、為替市場への影響は限定的だった。

米ドル円は、東京時間の上昇があったものの上値は重く一時150.31円まで下押す場面もあったが、底堅く再び本日高値の150.56円を目指した。しかし上値を更新するような勢いはなく、押し戻され150.51円で引けた。

ユーロドルは、ニューヨーク時間オープン前の21時頃にドルが買い戻され一時1.0839ドルまで押し下げるも底値は固く、ニューヨーク時間オープン後には再びドル売りユーロ買いの流れとなり、1.0866ドルまで上値を伸ばした。その後は買いが一服すると1.0857ドル付近で揉み合いが続いた。

株式
NYダウ平均       USD   38,993.31  -104.72(-0.26%)
NASDAQ総合     USD   16207.07   -66.03(-0.40%)
S&P500             USD    5,131.03    -6.89(-0.13%)

株式市場では、底堅くS&P500が2日連続で史上最高値を更新した。しかし米10年債利回りの上昇を確認すると、株式の相対的な割高感が意識され売りが優勢となった。また今週予定されているパウエルFRB議長の発言や雇用統計などの重要イベントを控え、調整目的の売りも入り始値を割り込んだ。

債券・商品先物
米国債10年                                4.217    (+0.031)
NY原油(WTI)     USD/バレル   78.38    (-1.14%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   2,125.0 (+1.55%)
 

【日本】日経平均株価4万円を突破を背景に、円安が進行


為替(17時)
3月4日の東京外国為替市場は、米10年債利回りが4.2%を挟み揉み合いが続いている。一部で「日本政府がデフレ脱却の声明発表の準備をしている」といった報道があったが、林官房長官が「現状はそういった段階には至っていない」と報道の内容を否定した。

ドル円は、日経平均の史上最高値を更新し4万円台を突破した動きを好感し強含み。150.40円まで上値を伸ばしたが、先週から何度も150円台後半の上値の重さを確認していることもあり、積極的に上を試すような動きにはならなかった。引けにかけては押し戻され、150.30円で引けた。

ユーロドルは、底堅いがユーロ買いとなるようなきっかけもなく1.0844ドル前後で揉み合いが続いた。引けにかけては、徐々に勢いを付けて上値を押し上げ1.0853ドルの高値を付けたところで終えて、欧州へバトンを渡す形となった。

ユーロ円は、日経平均の堅調な動きを背景とした円安の流れと、ユーロドルのじり高も支えとなり堅調に推移し、163.17円まで高値を伸ばした。

債券
10年長期金利  0.710% (-0.001)

【市場主要イベント】
5日 日 植田日銀総裁の発言
      米 ISM非製造業景況指数
6日 豪 第4四半期GDP
      米 ADP全米雇用報告
      加 BOC政策金利&声明発表
      米 パウエルFRB議長の議会証言
7日 ユーロ ECB政策金利&声明発表
      米 パウエルFRB議長の議会証言
8日 ユーロ 第4四半期GDP
      米 雇用統計
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