米生産者物価指数の影響を受けドル買い、株式は米10年債利回りの上昇を受けて下落した

【米国】米生産者物価指数(PPI)の予想を上回る結果で、ドル買い優勢

為替(2024年3月15日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY   148.32  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0882  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   161.35 (円)
ポンド円         GBP/JPY   189.16  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2753  (米ドル)

3月14日のニューヨーク外国為替市場は、米生産者物価指数(PPI)【前月比】(予想:0.3%、結果:0.6%)と米生産者物価指数(PPI)コア【前月比】(予想0.2%、結果0.3%)が予想を上回るとドル買いが進行した。しかし一部報道で「日銀は来週の金融政策決定会合でマイナス金利を解除する方向で調整に入った」と伝わると、円高に振れたが一時的で米10年債利回りの上昇を受けて再び円が売られた。

米ドル円は、底堅く米生産者物価指数の予想を上回る結果を受けて、円売りドル買いが進行した。「日銀がマイナス金利解除へ調整」との報道が伝わると、147.43円まで円買いが進も一時的で、米10年債利回りが4.3%まで大幅上昇すると148.35円まで上値を伸ばした。

ユーロドルは、軟調で米生産者物価指数の結果を確認すると米長期金利の上昇とともにドル買いが優勢となった。1.0883ドルまで下落し、その後は揉み合いながら少しずつ安値を切り下げていき、1.0880ドルまで安値を押し下げた。

株式
NYダウ平均       USD   38,911.66    -133.97(-0.34%)
NASDAQ総合    USD   16,134.78   -43.73(-0.27%)
S&P500             USD    5,151.42    -14.32(-0.27%)

株式市場では、米生産者物価指数が予想を上回る結果となり米10年債利回りが大幅に上昇すると、株式の相対的割高感が意識され売りが広がった。ダウ平均の下げ幅は一時330ドルを超える場面もあった。エヌビディアやテスラやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)の下げが目立った。

債券・商品先物
米国債10年                              4.296     (+0.104)
NY原油(WTI)     USD/バレル   80.45     (+1.64%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   2,166.5   (-0.59%)
 

【日本】ギリシャ中銀総裁のハト派発言でユーロ売り、米経済指標を前に値幅は限定的


為替(17時)
3月14日の東京外国為替市場は、目立った経済指標は無かったが米10年債利回りの上昇を受けて、ドル買いが進行した。欧州圏ではギリシャ中銀総裁のハト派発言により早期利下げ観測が高まり、ユーロ売りが進行した。全般で値動きは限定的でニューヨーク時間の経済指標を前に積極的な取引は控えられているようだ。

米ドル円は、午前中に前日のもみ合いを抜け上昇したが、週前半からの148円台の上値の重さもあり伸び悩んだ。その後も何度か上値を試す動きがあったが抑えられ、147.86円で引けた。ニューヨーク時間の経済指標を前に様子見ムードとなっている。

ユーロドルは、じり安の展開となった。米10年債利回りが高止まりしていたが、ギリシャ中銀総裁が「我々はすぐに利下げを開始する必要がある」と早期利下げに言及したことに反応し、1.0931ドルまでユーロ売りが進んだ。

ユーロ円は、ドル円の上昇につられ161.91円まで上値を伸ばした。しかしドル円の買いが一服したこととギリシャ中銀総裁のハト派の発言を受けて、ユーロ売りが進行し161.63円まで安値を押し下げ161.69円で引けた。

債券
10年長期金利  0.770% (+0.014)

【市場主要イベント】
15日 米 ミシガン大消費者信頼感指数
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