主要市場で3連休を前に、流動性は薄く方向感の出にくい相場となった

【米国】米経済の堅調さを確認し、ドル買いが優勢となった

為替(2024年3月29日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY   151.37  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0789  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   163.21 (円)
ポンド円         GBP/JPY   191.01  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2622    (米ドル)

3月28日のニューヨーク外国為替市場は、3連休を前に積極的な取引は控えられ大きな方向感は出にくい相場となった。米経済では堅調な経済指標の結果を見てFRBの利下げ時期の後退観測が高まった。その一方でECBの利下げ開始時期が近付いているとの観測も高まり、ドル買いユーロ安の流れが出やすくなった。

米ドル円は、29日(金)は海外の主要市場がイースター休暇入りするほか、米債券市場が聖金曜日(グッドフライデー)の前日で短縮取引となるため、流動性は薄く大きな方向感は出なかった。24時前後で151.14円まで日通し安値を付けたものの前日安値の151.03円がサポートとして働くと買戻しが優勢になりその後は揉み合いが続いた。

ユーロドルは、アジア時間に伝わったウォラーFRB理事の発言を受けて、米利下げ開始時期の後ずれするとの観測が高まった一方で、ECBの利下げ開始時期が近づいているとの見方は強まっておりドル買いユーロ売りが優勢となった。

株式
NYダウ平均       USD   39,822.89  +57.19(+0.14%)
NASDAQ総合    USD   16,367.04   -33.33(-0.20%)
S&P500             USD    5,256.14    +7.43(+0.14%)

株式市場では、NYダウ平均とS&P500では史上最高値を更新した。米経済のソフトランディングへの期待感が高まり買いが入りやすくなった。なお、明日からの3連休を控えて、取引数は薄く積極的な買いは控えられている。

債券・商品先物
米国債10年                               4.202     (+0.010)
NY原油(WTI)     USD/バレル   82.66     (+1.62%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   2,254.8  (+1.77%)
 

【日本】米10年債利回り高止まりを確認するとドル買いが進行した

為替(17時)
3月28日の東京外国為替市場は、FRBの政策金利決定の上で重要視されている米PCEデフレータの発表を前に様子見の動きを見せていた。しかしロンドン勢が参入後は、米10年債利回りの高止まりを確認し、全般でドル買いの流れとなった。なお日本政府の円買い介入への警戒感は依然として高く、対円の上値は重くなっている。

米ドル円は、対欧州通貨でのドル高の流れに沿ってドル買いが進行し、151.45円まで上値を伸ばしたが、前日に3者会合が実施され日本当局による為替介入への警戒感の高まりもあるため、積極的に上値を試すような動きにはならず、売り戻された。その後はもみ合いが続いた。

ユーロドルは、午前中はもみ合いが続いたものの、午後になると軟調に推移した。米10年債利回りの高止まり観測などを手掛かりにドル買いが進行し、2月29日の安値1.0795ドルまで迫り1.0800ドルで引けた。

ユーロ円は、仲値にかけて上昇し163.87円まで上昇したが、日本当局による円買い介入への警戒感も高く売り戻された。その後はもみ合いが続いたが、ロンドン勢の参加後はユーロドルの下落に合わせて、円買いユーロ売りの流れとなった。一時163.51円まで安値を押し下げて引けた。

債券
10年長期金利  0.704% (-0.015)

【市場主要イベント】
29日 日 東京消費者物価指数
        米 PCEデフレーター
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