【今週のハイライト】米国の強い経済指標を受けて、ドル買いが進行

為替(2024年4月12日 6時00分)
米ドル円      USD/JPY   151.33  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0836 (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   163.94 (円)
ポンド円         GBP/JPY   191.23  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2638  (米ドル)

米ドル円
8日(月)は、前週の米国の強い経済指標の結果から、FRBの利下げ時期後退観測が高まりもあり、日米の金利差を意識した円売りが進行した。日本当局による為替介入への警戒感も依然として強い中でも、じわじわと円が売られクロス円では安値を切り上げる動きが目立った。ニューヨーク時間には、米10年債利回りが4.462%と昨年11月以来の高水準を更新すると、ドル買いが入りやすくなった。しかし、その後は米10年債利回りが上昇幅を縮小したことで、逆にドル売りが優勢となった。
9日(火)は、引き続き1990年以来の152円台をにらんだ動きで推移している。鈴木財務相の「高い緊張感をもって市場の動向を見ている」といった円安をけん制する発言もあったが、市場の反応は限定的だった。ニューヨーク時間には「日銀は今月25日から26日のの金融政策決定会合で、2024年度の物価見通しの上方修正を議論する公算が大きい」との一部報道が伝わると、円買いドル売りが先行した。ただFRBの利下げ開始時期が後ずれするとの観測が高まる中で、押し目を拾いたい向きは多く下押しも限定的だった。
10日(水)は、小幅ながらもじりじりと上昇している。引けにかけては、151.84円と日通し高値を付けて引けた。ニューヨーク時間には、米労働省が発表した米消費者物価指数(予想:0.3%、結果:0.4%)が予想を上回ると、FRBの利下げ開始時期が後退するとの観測が高まり、全般でドル買いが優勢となった。意識されていた152円を大きく上抜け、153.24円まで上値を伸ばした。
11日(木)は、午前中は調整の売りが入ったものの午後になると強含み。前日の消費者物価指数が予想を上回る結果となり大幅に上昇し付けた高値の153.23円手前まで再び上昇したが、レジスタンスとして意識され押し戻された。ニューヨーク時間には米卸売物価指数が予想を下回ったことが分かると、米長期金利の低下とともにドル売りが先行し、152.80円付近まで下押しした。ただ東京時間に付けた152.76円が目先のサポートとして意識されじりじりと買戻しが進んだ。

ユーロドル
8日(月)は、東京オープンから上昇したものの、先週から1.0844ドル付近はレジスタンスとして意識されており、売り戻された。円が主体の相場となっているため、ユーロドルは1.0833ドル前後でもみ合いが続いた。その後米国の利下げ開始時期の後退観測が強まる中で、1.0821ドルの安値を付けたものの、米10年債利回りが上昇幅を縮めたことを手掛かりに、買戻しが優勢となった。前週末の高値1.0848ドルを上抜けると、一時1.0862ドルまで上値を伸ばした。
9日(火)は、東京オープンから下値を押し下げ、12時台には1.0853ドルの安値を付けた。その後一時的に反発上昇を見せるも上値は限定的で、東京時間引けにかけては1.0851ドルまで安値を下押した。その後は米10年債利回りの低下に伴いユーロ買いドル売りが進み、一時1.0855ドルの日通し高値を付けたが、ユーロ円の下落をきっかけにユーロ売り・ドル買いがでると売り戻され1.0847ドルまで下押し、日通し安値を更新した。
10日(水)は、揉み合いが続き一時1.0847ドルまで安値を押し下げたが底値は固く1.0855ドルまで買い戻され揉み合いが続いた。目立った材料もなく小康状態が続いたが、ニューヨーク時間には米消費者物価指数の予想を上回る結果を受けて、ドル買いが進行。一時1.0728ドルまで安値を押し下げたが、4月2日の安値1.0724ドルがサポートとして意識されると下げ渋る場面もあった。
11日(木)は、揉み合いが続いたが欧州勢の参入とともにドル買いが再燃した。前日の安値1.0728ドルをわずかに割り込み1.0726ドルの安値を付けたが、下げ渋り反発上昇した。米卸売物価指数の下振れを受けて、ドル売りが先行し一時1.0757ドルと日通し高値をつけたものの「米国の利下げ開始時期が後退する」との観測が高まっており、再びドル買いが進行し、1.0699ドルの日通し安値を付けた。

ユーロ円
8日(月)は、ドル円の上昇を眺めて午前中は上昇し164.54円まで上値を伸ばした。しかし、日本当局による為替介入への警戒感が依然として残る中で、積極的に上値を試す動きにはならず、164.45円前後でもみ合いが続いた。ニューヨーク時間には、レジスタンスとして意識されていた164.55円を上抜け、164.90円まで上昇した。
9日(火)は、前週からの上昇が一服し、もみ合いの相場が続いた。165円の節目を前に利益確定目的の売りも入りやすかった。また欧州株の弱含みも相場の重しとなったが、欧州時間になると相場は上抜け165.17円まで上昇した。その後は利益確定目的の売りや、日本当局の円買い介入を警戒して、164.54円まで下押した。
10日(水)は、やや強含み。対ポンドなどともに、やや円売りに傾き一時164.83円と東京始値をわずかに上回り日通し高値を付けて引けた。日本当局による為替介入も意識される中で慎重に上値を伸ばしている。しかしニューヨーク時間には、米消費者物価指数の強い結果を受けてユーロドルが大幅に下落したのにつられて、ユーロ円も下落し164.27円まで安値を押し下げた。
11日(木)は、東京オープンからやや下押したが底堅く、ドル円に追随する形で164.5円台にのせた。ニューヨーク時間には、米卸売物価指数が予想を下回ったことでドル円が上昇したのにつれて上昇したが上値は限定的で、163.99円まで下押した。

4月8日 9時00分 ~4月12日 6時00分までのレンジ幅
米ドル円  USD/JPY 151.56~153.31(円)
ユーロドル EUR/USD   1.0715~1.0855(ドル)
ユーロ円  EUR/JPY 163.87~165.17(円)
ポンドドル GBP/USD   1.2510~1.2709(ドル)
ポンド円  GBP/JPY  191.46~192.94(円)

株式
8日(月)は、FRBの利下げ開始時期の後退観測が高まると相場の重しとなった。その半面で景気敏感株を中心に押し目買いが入ったことで、狭いレンジ幅でもみ合いが続いた。その一方で、電気自動車のテスラが「ロポタクシーのデザインを8月8日に発表する」としたことを受けて、買いが入り5%近く上昇した。
9日(火)は、10日の米消費者物価指数(CPI)に加えて、12日から始まる米大手銀行の決算内容を見極めたいとの雰囲気が強く、相場は乱高下した。ダウ平均は買い先行で始まった後は、一時320ドル超下落したものの、引けにかけては急速に下げ幅を縮めた。
10日(水)は、米消費者物価指数が予想を上回るとFRBの利下げ開始時期が後退するとの観測が高まり、株売りが広がった。NYダウ工業平均は、一時570ドル超下落する場面もあった。「イランまたはその代理機関によるイスラエルへのミサイル攻撃差し迫っている」との一部報道を受けて、中東情勢への警戒感の高まりも相場の重しとなった。
11日(木)は、NYダウ平均が一時260ドル超下落する場面もあったが、米卸売物価指数が予想を下回ったことで、インフレへの過度な警戒が後退し下落幅を縮小した。ハイテク株比率が高いナスダックは、エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)など半導体株を中心に買いが集まった。

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