米連銀総裁の発言を受けて、FRBの利下げ開始時期の後退観測が高まり、株式市場は上値が重い

【米国】米経済指標の強い結果を受けて、全般でドル買いが優勢

為替(2024年4月19日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY   154.62  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0644  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   164.56 (円)
ポンド円         GBP/JPY   192.18  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2430    (米ドル)

4月18日のニューヨーク外国為替市場は、米フィラデルフィア連銀製造業景気指数(予想:2.0、結果:15.5)が予想を大きく上回ったため、全般でドル買いが先行した。またウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁の「利上げは私の基本的な予想ではないが、データ次第では利上げもありえる」という発言もドル買いを進行させる一因となった。

米ドル円は、フィラデルフィア連銀製造業景気指数が予想を大きく上回り全般でドル買いが先行した。米10年債利回りが4.65%台まで上昇したことも相場を下支えした。しかし、日本当局による為替介入への警戒感も高く、前日高値の154.79円を前に上値は重くなり、154.62円で引けた。

ユーロドルは、ECBが6月にも利下げに動くとの見方が強まる一方で、FRBによる利下げ開始時期は想定より後ずれするとの観測が高まっており、欧米の金利差拡大への思惑からユーロ売り・ドル買いが出やすくなり、1.0641ドルまで安値を押し下げ日通し安値を更新した。

株式
NYダウ平均       USD   37,777.19      +33.04(+0.08%)
NASDAQ総合    USD   15,598.03       -84.15(-0.53%)
S&P500             USD    5,011.88          -9.74(-0.19%)

株式市場では、ユナイテッドヘルス・グループやトラベラーズなどのディフェンシブ株が買われ、相場を下支えした。その半面で、利下げ時期の後退観測が高まったことや、米10年債利回りの上昇が嫌気され、セールスフォースやマイクロソフトなどには、売りが出た。またアナリストが投資判断を効下げたテスラが3%超下落した。

債券・商品先物
米国債10年                             4.635      (-0.046)
NY原油(WTI)     USD/バレル   81.73      (-0.55%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   2,294.4   (+0.74%)
 

【日本】英消費者物価指数が予想を上回り、欧州通貨買いが優勢となった

為替(17時)
4月17日の東京外国為替市場は、米10年債利回りの低下を受けてドル売りが先行した。欧州勢参入後は、上昇を見せたが上値は限定的だった。欧州株式市場は寄り付き後に全面高となったが、ECBの利下げ開始時期が近付いているという観測は高まっていることもあり、積極的なユーロ買いにはつながらなかった。

米ドル円は、方向感なくもみ合う相場が続いた。米10年債利回りの低下に合わせてドル売り円買いが進み153.95円まで安値を押し下げたが、16日の安値153.88がサポートとして意識されたこともあり、再びドル買いが進行した。しかし、上値も限定的で154.26円で引けた。

ユーロドルは、前日の強含みの流れを引き継ぎ堅調な地合いを見せた。1.0664ドルの底値が堅いことを確認すると上昇し、欧州勢の参入に合わせて上値を1.0690ドルまで広げた。その後は伸び悩んだが下押しも限定的で、1.0681ドルで引けた。

ユーロ円は、午前中に164.35円まで安値を押し下げたが、その後はユーロドルの上昇に合わせて、ユーロが買われ164.89円まで上値を伸ばし日通し高値を付けた。その後は買いが一服し164.77円で引けた。

債券
10年長期金利  0.868% (-0.015)

【市場主要イベント】
19日 日 全国消費者物価指数
        英 小売売上高
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