米輸入物価指数が予想を上振れしたことを受けて、ドル買いが優勢となった

【米国】米10年債利回りが4.383%まで上昇したことを受けて、ドル買いが先行

為替(2024年5月17日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY   155.35  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0866  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   168.83  (円)
ポンド円         GBP/JPY   196.83  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2669  (米ドル)

5月16日のニューヨーク外国為替市場は、新規失業保険申請件数(予想:22.0万件、結果:22.2万件)や建設許可件数(予想:148万件、結果144万件)が予想を下回ったものの、輸入物価指数(予想:0.3%、結果:0.9%)が予想を上回ったことがわかると、ドル買いが先行した。なお、バーキン米リッチモンド連銀総裁は「CPIはまだFRBが目指す目標には達していない」「我々は正しい道を進んでいるが、もう少し時間がかかる」と利下げを急がないとの発言をした。

米ドル円は、東京市場では一時153.59円まで値を下げたものの、欧州・ニューヨーク市場ではドルの買戻しが優勢となった。4月米住宅着工件数や米新規失業保険申請件数は予想よりも弱い内容となったが、4月輸入物価指数が予想を上回ると、ドルを買い戻す動きが強くなった。

ユーロドルは、前日の4月米消費者物価指数(CPI)の結果を受けて、米インフレが再加速するとの懸念は薄れているものの、米10年債利回りの上昇に伴うユーロ売りドル買いが先行し、1.0854ドルまで値を下げ日通し安値を付けた。その後は1.0875ドルまで下げ渋る場面もあったが、戻りは限定的だった。

株式
NYダウ平均       USD   39,879.15        -55.89(-0.13%)
NASDAQ総合    USD   16,700.02        -44.01(-0.26%)
S&P500             USD    5,297.86         -10.80(-0.20%)

株式市場では、NYダウ平均の買いが先行し初の4万ドル台を達成したものの、短期的な相場の過熱感が意識されると徐々に持ち高の調整売りが入り、上値が抑えられた。ハイテク株比率の高いナスダックでは、連日で史上最高値を更新していたこともあり利益確定目的の売りが出やすくなった。

債券・商品先物
米国債10年                               4.375          (-0.031)
NY原油(WTI)     USD/バレル   78.75          (+0.62%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   2,380.8       (-0.45%)
 

【日本】米10年債利回りの低下でドル売りスタートしたが、日経平均株価が一時500円超だかで円売りが加速

為替(17時)
5月16日の東京外国為替市場は、米10年債利回りの低下を受けて全般ドル売りでスタートした。午後以降は、米10年債利回りが低下幅を縮小したことで徐々にドル買いが優勢となった。日経平均株価が前日終値対比で500円超上昇したことで、クロス円は午後から円売りが優勢となった。

米ドル円は、時間外の米10年債利回りが4.32%台まで低下したことを受けて、ドル売り円買いが進行したが、その後はショートカバーの展開となり反発上昇した。。3日安値の153.05%から14日高値156.77円に引いたフィボナッチの61.8%が153.74円となっていることも意識され相場を下支えした。

ユーロドルは、午前中仲値にかけて上昇し1.0895ドルの日通し高値を付けたが、米10年債利回りが上昇を始めると、徐々にドル買いが優勢となった。前日の上昇に対する調整売りも入り、引けまでに1.0874ドルまで安値を押し下げた。

ユーロ円は、ドル円の下落に合わせて売りでスタートし、仲値にかけて167.32円の安値を付けた。ただ、その後は米10年債利回りの低下幅の縮小に伴いドル円が上昇した。そ俺につられる形で上値を伸ばし、167.98円の日通し高値を付けて引けた。

債券
10年長期金利  0.925% (-0.028)

【市場主要イベント】
17日 新 第1四半期生産者物価指数
        米 景気先行指数
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