FOMCでは金利が据え置きされたものの、追加利上げの可能性が否定されたことでドル売りが優勢となった

【米国】米10年債利回りの低下などを受けて、全般でドル売りが優勢となった

為替(2024年5月2日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY   154.57  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0710  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   165.60 (円)
ポンド円         GBP/JPY   193.62  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2523    (米ドル)

5月1日のニューヨーク外国為替市場は、FOMCで市場予想通りFFレートの誘導目標を5.25~5.50%に据え置くことを決定した。一方で国債の保有額を圧縮する量的引き締め政策のペースを6月から減速することを決めた。またパウエルFRB議長は「インフレは依然として高すぎる」としながらも「次の行動が利上げになる可能性は低い」と話したことで、市場が警戒する利上げの可能性が否定された事で米10年債利回りも低下した。

米ドル円は、FOMCにて政策金利を据え置くことが決定され、米10年債利回りが4.58%まで下落したことを受けドル売り円買いの流れが強くなった。またパウエルFRB議長が「利上げの可能性は低い」と発言したことを受けて、引けにかけてはストップロスを巻き込みながら153.00円まで安値を押し下げた。

ユーロドルは、ADP全米雇用統計は予想を上回ったものの、ISM製造業景況指数やJOLTS求人件数は予想より弱い結果となったことを受けて、全般ドル売りが先行した。FOMCやパウエルFRB議長の発言を受けて米10年債利回りが低下すると、ドル売りが加速し1.0732ドルの日通し高値を付けた。

株式
NYダウ平均       USD   37,894.47      +70.91(+0.18%)
NASDAQ総合    USD   15,601.99       -62.14(-0.39%)
S&P500             USD     5,018.05       -18.19(-0.36%)

株式市場では、パウエルFRB議長がFOMC後の会見で「次の行動がインフレになる可能性は低い」と発言したことで、投資家の警戒感が薄れ、NYダウ平均では一時500ドル超上昇した。ただ引けにかけては、売りが優勢となりこの日の上昇分を全戻しするような形となった。決算内容が嫌気されたアドバンスト・マイクロ・デバイセズでは9%近く急落した。

債券・商品先物
米国債10年                             4.632        (-0.052)
NY原油(WTI)     USD/バレル   78.72        (-2.94%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   2,330.2      (+1.43%)
 

【日本】引き続き日本の金融緩和政策維持の影響から、円売りが優勢

為替(17時)
5月1日の東京外国為替市場は、引き続き日本の金融緩和の影響から円売りが先行した。米10年債利回りが4.68%と高値圏で推移していることでドル買いも強く出たが、東京時間引けにかけては、米10年債利回りの上げ幅が縮小しドル買いも一服した。

米ドル円は、午前中から底堅い動きが継続し16時過ぎには、157.98円まで上値を伸ばした。もっとも節目となる158円には届かず、その後は持ち高調整の売りに押される形となった。大きく動いた29日の高値安値にあてたフィボナッチでは、61.8%と158円が重なることも意識されていると考えられる。

ユーロドルは、じり安となり16時手前には1.0649ドルの日通し安値を付けた。もっとも欧州主要国ではレーバーデーで休場となっている国が多いため動意は薄かった。16時以降は米10年債利回りが低下したことを受けドル売りが優勢となったが、戻しは1.0611ドルまでと勢いはなかった。

ユーロ円は、午前中はもみ合いが続いていたが、16時台に米10年債利回りが低下しユーロドルが上昇したのにつれて、上値を更新し168.41円の日通し高値を付けた。その後も本日の高値圏で推移したが、買いが一服した後は上げ幅を若干縮め、168.34円で引けた。

債券
10年長期金利  0.887% (+0.018)

【市場主要イベント】
2日 日 BOJ議事要旨公表
       豪 貿易収支
       米 新規失業保険申請件数
       米 貿易収支
3日 米 雇用統計
       米 ISM非製造業景況指数
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