【米国】米10年債利回りが一時4.46%台まで上昇、米株は売りが優勢
為替(2024年5月23日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 156.77 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0822 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 169.67 (円)
ポンド円 GBP/JPY 199.36 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2716 (米ドル)
5月22日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りが4.46%まで上昇すると全般でドル買いが先行した。米10年債利回りの上昇幅縮小によりドル売りの流れも出たが、FOMC議事要旨が公表されると「予想よりもディスインフレ過程に時間がかかっている」「必要ならさらなる引き締め」といったタカ派的な発言が見られたことで、引けにかけてはドル買いが優勢となった。
米ドル円は、米10年債利回りが4.46%台まで上昇したことで、円売りドル買いが先行した。FOMC議事要旨が公表され「最近の指標はディスインフレの過程に想定していたよりも時間がかかりそうなことを示唆している」「数人の当局者は必要ならさらなる引き締めに意欲を示した」との見解が示されると、全般ドル買いが活発化し一時156.84円まで上値を伸ばし日通し高値を付けた。
ユーロドルは、米10年債利回りが上昇するとユーロ売り・ドル買いが先行した。しかし米10年債利回りが上昇幅を縮めると1.0847ドル付近まで下げ渋った。ただ、FOMC議事要旨が「タカ派的な内容だった」と受け止められると再びドル買いが優勢となり1.0817ドルまで下値を押し下げ、日通し安値を付けた。
株式
NYダウ平均 USD 39,669.58 -210.33(-0.52%)
NASDAQ総合 USD 16,799.94 -39.08(-0.23%)
S&P500 USD 5,306.58 -15.38(-0.28%)
株式市場では、FOMC議事要旨でタカ派的な内容が多く一部では更なる引き締めの必要性も示されたことから、足元で相場上昇が目立っていた銘柄中心に売りが出た。ハイテク株比率の高いナスダックは3営業日ぶりに反落した。前日に史上最高値を更新した後だけに利益確定目的の売りが出やすくなった。
債券・商品先物
米国債10年 4.426 (+0.012)
NY原油(WTI) USD/バレル 77.04 (-1.24%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,382.3 (-1.76%)
【日本】RBNZが政策金利を据え置き、利下げ開始を2025年後半としたことで、NZドルが急騰
為替(17時)
5月22日の東京外国為替市場は、ニュージーランド準備銀行(RBNZ)が政策金利を据え置き、同時に発表した声明文で2025年の第1・第2四半期の政策金利予想を上方修正し利下げ開始時期を2025年の後半としたことで、NZドルは急騰した。本邦10年債利回りは1%を超えて2013年5月以来の高水準となった。
米ドル円は、東京市場オープンから156.14円まで値を下げるも底値は固く、安値を切り上げながら15時台には、156.47円まで上値を伸ばし日通し高値を付けた。米10年債利回りが4.445%まで上昇したことが相場の支えとなった。
ユーロドルは、東京市場オープンから徐々に上げ1.0863ドルまで上値を伸ばしたが、米10年債利回りが徐々に上昇していることを受けて、ドル買いが優勢となった。午後には午前中の高値まで再び上昇したが、米10年債利回りが上昇したことを受けて一転してドル買いが優勢となったが、前日安値の1.0846ドルを試す勢いはなかった。
ユーロ円は、169.55円から160.75円の20pips程度の値幅で揉み合っていたが、米ドル円やポンド円の上昇に連れて169.92円まで上昇し日通し高値を付けた。買いが一服すると押し戻されたが、午前中高値の169.75円がサポートとして意識されると169.85円まで下げ渋り引けた。
債券
10年長期金利 1.004% (+0.029)
【市場主要イベント】
23日 新 第1四半期小売売上高
独 製造業PMI
ユーロ 製造業PMI
英 製造業PMI
米 製造業PMI
24日 日 全国消費者物価指数
英 小売売上高
加 小売売上高