【米国】米10年債利回りが、5月3日以来の4.638%まで上昇し全般でドル買いとなった
為替(2024年5月30日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 157.62 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0800 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 170.24 (円)
ポンド円 GBP/JPY 200.18 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2700 (米ドル)
5月29日のニューヨーク外国為替市場は、FRBによる利下げ開始時期の後退観測が高まる中で、低調な米国債入札を背景に米10年債利回りが4.638%まで上昇し、全般でドル買いが優勢となった。米地区連銀経済報告(ベージュブック)では、「物価上昇は緩やかなペースで続く」との見解が示されたことも相場を下支えした。
米ドル円は、FRBによる利下げ観測の後退や低調な米国債入札を背景に米長期金利が上昇すると、日米金利差を意識した円売り・ドル買いが優勢となった。25時台には157.70ドルと1日以来の高値を更新した。なお米地区連銀経済報告(ベージュブック)で「経済活動は前回報告辞典から拡大を続けた」「短期的な物価上昇は緩やかなペースで続く見込み」との見解を示した。
ユーロドルは、ニューヨークオープン後に上昇したが、オセアニア時間に付けた高値1.0860ドルや前日高値1.0889ドルが目先のレジスタンスとして意識されると失速した。5月独消費者物価指数速報値が前月比で予想を下回ると「FRBよりもECBの方が先に利下げに動く」との見方が一段と強まり、ユーロ売りドル買いが進んだ。引けにかけては1.0800ドルまで値を下げ、日通し安値を付けた。
株式
NYダウ平均 USD 38,446.87 -406.00(-1.04%)
NASDAQ総合 USD 16,920.44 -101.61(-0.59%)
S&P500 USD 5,265.77 -41.33(-0.77%)
株式市場では、FRBによる利下げ開始時期が後退するとの懸念が根強い中で、米10年債利回りが上昇すると株式の相対的な割高感が意識され売りが出た。ハイテク株比率が高いナスダックでも、連日で史上最高値更新した後だけに利益確定目的の売りが出た。
債券・商品先物
米国債10年 4.616 (+0.062%)
NY原油(WTI) USD/バレル 78.92 (-1.30%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,336.9 (-1.07%)
【日本】日本国債10年利回りが1・088%と約12年ぶりの高水準となった
為替(17時)
5月29日の東京外国為替市場は、日本国債の新発10年債利回りが1.088%まで上昇したことや、日経平均株価が300円超下落したことを受けて、一時的に円買いが先行した。安達日銀審議委員は「円安が長期化すれば当然物価に影響が出る。物価に影響が出れば対応をする」と述べたが、クロス円では一時的な円買いにとどまりすぐにショートカバーが入った。
米ドル円は、日本国債の新発10年債利回りが1.088%まで上昇したことや日経平均株価が300円超下落したことを受け156.89円まで弱含みした。もっとも156円台では押し目買い意欲が強いこともあり、すぐに反発上昇し157.1円を挟み揉み合いが続いた。
ユーロドルは、狭い値幅でじり安となった。米10年債利回りが4.576%まで上昇したことを受けドル買い圧力が強まり、1.0843ドルまで安値を押し下げた。ただ24日~27日にかけてレジスタンスとなっていた1.0844ドルが意識されると、反発上昇し1.0858ドルまで下げ渋った。
ユーロ円は、ユーロドルが安値圏での値動きを続けた影響を受けたほか、日経平均株価が300円超下落したことで円買いが優勢となり、170.23円まで安値を押し下げた。もっともこの下げは一時的で、すぐに170.56円まで買い戻された。
債券
10年長期金利 1.088 % (+0.051)
【市場主要イベント】
30日 瑞 ジョーダンSNB総裁の発言
米 第1四半期GDP【改定値】
米 個人消費【改定値】
31日 ユーロ 消費者物価指数【速報値】
加 GDP
米 PCEデフレーター