【米国】低調な経済指標結果を見て、全般でドル売りが優勢となった
為替(2024年5月31日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 156.77 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0831 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 169.81 (円)
ポンド円 GBP/JPY 199.52 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2731 (米ドル)
5月30日のニューヨーク外国為替市場は、米商務省が発表した1-3月期米国内総生産改定値(予想:1.3%、結果:1.3%)と市場予想通りであったが、FRBが重要視している個人消費支出コア価格指数(予想:3.7%、結果:3.6%)では予想を下回ったことで、全般ドル売りが先行した。
ボスティック米アトランタ連銀総裁は「データの裏付けがあるならば利下げを検討する。適切なら9月の利下げもあり得る」などと語った。
米ドル円は、3営業日ぶりに反落した。米商務省が発表した1-3月期米国内総生産改定値が市場予想通りの結果となったが、FRBが重視する個人消費支出コア価格指数が予想を下回った事を受けて、全般でドル売りが先行した。米10年債利回りも4.54%台まで低下した事も相場の重しとなった。
ユーロドルは、米10年債利回りの低下に伴いユーロ買い・ドル売りが優勢となると、1.0845ドルまで上値を伸ばし日通し高値を付けた。低調な米経済指標が相次いだこともドル売りを誘った。なお主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは、一時104.63まで低下した。
株式
NYダウ平均 USD 38,108.42 -338.45(-0.88%)
NASDAQ総合 USD 16,735.26 -185.18(-1.09%)
S&P500 USD 5,236.16 -29.61(-0.56%)
株式市場では、NYダウ平均で3日連続の続落となった。前日に発表した四半期決算の内容が嫌気されてセールスフォースが19%超急落した。マイクロソフトやゴールドマン・サックスなども売られ、NYダウ平均は440ドル超下落する場面もあった。
債券・商品先物
米国債10年 4.550 (-0.066%)
NY原油(WTI) USD/バレル 77.57 (-1.71%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,364.5 (+1.01%)
【日本】日経平均株価が前日終値対比で800円超下落し、円買いが先行
為替(17時)
5月30日の東京外国為替市場は、日本国債10年利回りが1.104%まで上昇すると、株式の相対的な割高感が意識され、日経平均株価が前日終値対比で一時800円超下落した。それに伴い全般で円買いが進行した。もっとも欧州勢が参入後は、円売りが強まり大幅に値を戻した。
米ドル円は、日経平均株価が前日終値対比で一時800円超下落すると156.53円まで下押した。もっとも156.60円に位置している日足一目均衡表・転換線を割り込んだところで下落は一服し、ユーロ円などの戻しとともに157.11円まで切り返した。
ユーロドルは、ユーロ円の下落につられて軟調に推移し、1.0788ドルまで下値を押し下げた。ただ底値は1.0790ドル付近がサポートとして意識されると、徐々に安値を切り上げながら1.0811ドルまで持ち直した。米10年債利回りが低下したことも相場の支えとなった。
ユーロ円は、日経平均株価の大幅な下落を見て円買い・ユーロ売りが進行し169.06円まで安値を押し下げた。もっとも欧州株が下げ渋ると為替でも過度なリスク回避ムードが後退し、169.72円まで持ち直した。
債券
10年長期金利 1.051% (-0.037)
【市場主要イベント】
31日 ユーロ 消費者物価指数【速報値】
加 GDP
米 PCEデフレーター