FRBの利下げ開始時期が後ずれするとの観測が後退するとドル売りが先行し、米株が全面高となった

【米国】米雇用統計の弱い結果を受けて、ドル売りが先行した

為替（2024年5月4日  6時00分）
米ドル円         USD/JPY   152.95  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0762  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   164.61 (円)
ポンド円         GBP/JPY   191.90  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2547    (米ドル)

5月3日のニューヨーク外国為替市場は、米労働省が発表した雇用統計：非農業部門雇用者数（予想：24.3万人、結果：17.5万人）が予想を大きく下回ったことで、FRB利下げ開始時期が先送りになるとの観測が後退すると、米10年債利回りの低下とともにドル売りが先行した。

米ドル円は、米雇用統計の結果が予想を下回るとFRBの利下げ開始時期が後ずれするとの観測が後退し、ドル売り円買いが進行し151.86円まで安値を押し下げた。もっとも151円台には買いたい向きが多く153.07円まで買い戻された。

ユーロドルは、米雇用統計の結果が下振れするとドル売りが先行し、一時1.0812ドルまで上値を伸ばし日通し高値を付けた。ただその後発表されたISM非製造業の仕入れ価格指数が、予想を上回ると一転してドル買いが優勢となり1.0751ドルまで下押した。

株式
NYダウ平均       USD   38,677.31       +442.94(+1.15%)
NASDAQ総合    USD   16,156.60       +311.38(+1.96％)
S&P500             USD     5,128.06         +62.71(+1.23%)

株式市場では、米雇用統計が予想より弱い結果となったことを受けFRBの利下げ開始時期が後ずれするとの観測が後退すると、全般で買いが広がった。米10年債利回りが低下したことで株式の相対的な割高感が薄れたことも買いを支えた。NYダウ平均では一時580ドル超上昇した。

債券・商品先物
米国債10年                               4.512        (-0.071)
NY原油（WTI）     USD/バレル   77.64        (-1.33%)
NY金（COMEX）  USD/オンス   2,310.1     (-0.14%)
 

【日本】米雇用統計を前に積極的な取引は控えられている

為替(17時）
5月3日の東京外国為替市場は、前日からの円買いの流れを引き継いだ円買いが進んだ。15時以降に時間外の米10年債利回りが低下幅を縮小すると、円買いの勢いは弱まった。もっともニューヨーク時間には米雇用統計の発表が控えていることもあり、せっきょき的な取引は控えられている。

米ドル円は、前日からの円買いの流れを引き継ぎ円が買われる展開が続いた。2日の安値153.00円を下回り152.75円まで安値を押し下げるも、時間外の米10年債利回りが低下幅を縮小すると、153.31円まで持ち直した。もっともニューヨーク時間の米雇用統計を前に積極的な取引は控えられている。

ユーロドルは、小幅な値動きでもみ合いが続いた。時間外の米10年債利回りが低下すると、ドルが売られ上昇したが、米10年債利回りが低下幅を縮小すると1.0729ドルまで下落する場面もあった。

ユーロ円は、前日からの円買いの流れを引き継ぎ円買いが進んだが、2日の安値164.04円が目先のサポートとして意識された。わずかに下回る場面もあったがすぐに買い戻され、時間外の米10年債利回りが低下幅を縮小すると164.51円まで上値を伸ばした。

債券
10年長期金利  0.896％ (±0)