イエレン財務長官の為替介入に関する発言で、再度の為替介入は難しいとの市場判断され円売りが進行

【米国】ドル買いが優勢となったが、米10年債利回りの上値が重くドル買いは失速

為替(2024年5月7日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY   153.87  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0767  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   165.72 (円)
ポンド円         GBP/JPY   193.35  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2552    (米ドル)

 
5月6日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りが低下したことを受けてドル売りが先行した。ただ、米10年債利回りが4.5%台を回復すると、一転してドル買いが優勢となった。クロス円では上値を試しに行く場面もあったが、米10年債利回りが再び4.5%を割り込むと上値が重たくなった。
 
米ドル円は、米10年債利回りの低下に伴う売りが出て153.41円まで下押す場面もあったが、日米の金利差を意識した円売りが出やすく、下押しは限定的だった。クロス円が上昇したことに伴い、ドル円も154円台まで持ち直したが、上値は重く153円台後半で揉み合った。
 
ユーロドルは、米10年債利回りが低下したことを受けて、ユーロ買いドル売りが先行し1.0790ドルまで上値を伸ばした。もっとも前週末の高値1.0811ドルが目先のレジスタンスとして意識されると上値が重くなり1.0766ドルまで安値を押し下げた。
 
株式
NYダウ平均       USD   38,853.05       +175.74(+0.45%)
NASDAQ総合    USD   16,349.11       +192.51(+1.19%)
S&P500             USD     5,180.69         +52.63(+1.02%)

株式市場では、3日の米雇用統計の結果が予想より弱い結果となり、FRBの利下げ開始時期が後ずれするとの懸念が後退する中で、6日も買いが続いた。「イスラム組織ハマスはイスラエルとの休戦案を受け入れる」との一部報道が伝わると、中東情勢の緊迫化が緩和するとの安心感から買いが入りやすくなった。
 
債券・商品先物
米国債10年                              4.489        (-0.023)
NY原油(WTI)     USD/バレル   78.33         (+0.88%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   2,332.9      (+0.98%)
 

【日本】先週から一転、円売り優勢な状況でスタート

為替(17時)

5月6日の東京外国為替市場は、東京オープンから円が売られる展開となった。先週は日本当局による為替介入と思われる動きへの警戒感から円買い優勢の動きがでて、米雇用統計の軟調な結果が円買いを後押しした。しかし今週は前週の雇用統計の戻しを再開するように円売りでスタートした。
 
米ドル円は、東京オープンから堅調に推移し13時ころには、154.00円まで上値を伸ばした。しかし午前中に急ピッチで上昇していたこともあり、その後は持ち高の調整売りもあり153.65円まで押し戻された。ただ底値も堅く、153.82円まで買い戻され引けた。
 
ユーロドルは、東京オープンから上昇し1.0770ドルの日通し高値を付けた。ただその後は売り戻され、1.0760ドル台でもみ合いが続いた。欧州各国のサービス業PMI【速報値】が発表されたが、結果はまちまちで1.0761ドルで引けた。
 
ユーロ円は、ドル円の上昇につられ急ピッチで上昇し13時ころに165.74円まで上値を伸ばした。その後は伸び悩み、持ち高の調整売りに押し戻され165.37円まで安値を押し下げた。その後も上値は重く、165.51円で引けた。
 
債券
10年長期金利  0.896% (±0)
 
【市場主要イベント】
7日   豪   小売売上高
   豪   RBA政策金利発表
   英   建設業PMI
8日   独   鉱工業生産
   米   10年債入札
9日   日   BOJ主な意見公表
   英   BOE政策金利発表
   米   新規失業保険申請件数
10日 英   第1四半期GDP
   加   失業率
   米   ミシガン大消費者信頼感指数

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