【米国】ボウマンFRB理事のタカ派発言により、ドル買いが先行
為替(2024年6月26日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 159.64 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0713 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 171.04 (円)
ポンド円 GBP/JPY 202.50 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2685 (米ドル)
6月25日のニューヨーク外国為替市場は、ボウマンFRB理事が講演で「政策金利をしばらく据え置けばインフレを抑制できる可能性が高いが、必要であれば利上げの用意がある」と利下げに対しては慎重な姿勢を見せた。なおクックFRB理事はニューヨークでの講演にて「ある時点で金利引き下げするのは適切だろう」と述べたが、時期については明言しなかった。
米ドル円は、ボウマンFRB理事の講演での発言を受けて全般でドル買いが優勢となった。4.20%台まで低下していた米10年債利回りも4.25%台まで上昇したこともドル買いを後押しした。アジア時間の高値159.71円を上抜けると、24時過ぎには159.76円の日通し高値を付けた。ただ前日の高値159.92円が目先のレジスタンスとして意識されると、伸び悩んだ。
ユーロドルは、FRBが利下げに慎重な姿勢であるとの見方が強まると、米10年債利回りの上昇に伴うドル買いが先行した。23時過ぎには1.0691ドルの日通し安値を更新した。ただ、前日の安値1.0684ドルが目先のサポートとして意識されると下げ渋った。米10年債利回りが再び低下に転じた場面では、1.0718ドル付近まで下値を切り上げた。
株式
NYダウ平均 USD 39,084.96 -323.37(-0.82%)
NASDAQ総合 USD 17,720.05 +219.45(+1.25%)
S&P500 USD 5,470.43 -18.47(-0.33%)
株式市場では、FRB高官による利下げに対する慎重な姿勢が伝わると、利確売りが優勢となった。ホーム・デポやユナイテッドヘルス、ゴールドマンサックスなどに売りが出て、NYダウ平均は一時410ドル超下げる場面があった。一方でハイテク株比率の高いナスダックでは、前日に6%超下落したエヌビディアが、6%超上昇したことで相場を押し上げた。
債券・商品先物
米国債10年 4.250% (+0.018)
NY原油(WTI) USD/バレル 81.04 (-1.20%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,331.7 (-0.66%)
【日本】鈴木財務相の円安懸念発言を受けて、一時円買いが優勢となるも値動きは限定的
為替(17時)
6月25日の東京外国為替市場は、全般でクロス円の上値が重たく推移した。時間外の米10年債利回りが、4.22%台まで低下したことで、ドルは売られやすい展開となった。欧州勢が参入を始めると、独・仏などの欧州株が反落でスタートしたことを受け、ややユーロ売りが優勢な展開となった。
米ドル円は、159.70円を頭に伸び悩み仲値公示に向けてドル売り・円買いが散見し159.18円まで下押した。ただ下値も堅く159.50円まで買い戻された。その後は159.30円から159.50円の小幅な範囲で揉み合いとなった。引け前に鈴木財務相が円安懸念発言が伝わると、159.37円まで下押したがレンジからは抜け出せなかった。
ユーロドルは、小じっかりと推移した。週末のフランス総選挙に向けた警戒感は残るものの、ポジション調整とみられる買戻しで1.0744ドルまでじり高となった。ただ、独・仏株式市場が反落して始まったことや、ユーロドルが昨日高値を超えることに失敗したことで、1.0721ドルまで小幅に弱含んだ。
ユーロ円は、午前中から上値が重たく、171.15円前後でのもみ合いが続いた。軟調な欧州株の動きがユーロ円の上値を抑える中で、鈴木財務相の発言が伝わると、170.94円まで売られ、日通し安値の170.89円に接近する場面もあった。
債券
10年長期金利 1.001% (+0.009)
【市場主要イベント】
26日 豪 消費者物価指数
米 新築住宅販売件数
27日 ユーロ 消費者信頼感指数
米 第1四半期GDP
28日 英 第1四半期GDP
米 PCEデフレーター
加 GDP